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歴史的には解剖学体不足から始まった献体運動であるが、現在では献体者の生前意思に基づいて大学がご遺体を預かり教育研究に用いることに意義がある。学修者(学生及び研修生)は、単に解剖をするだけではなく、体を預けられると同時にその意思を受け取っていることになる。また、献体者とその家族は、献体を通じて医療人育成に参加するという意義を持つ。「献体」は、岡山県笠岡の長安亮太郎氏によって初めて用いられた、岡山発の言葉である。
岡山大学には献体登録団体のともしび会が1967年6月11日に発足し、献体運動を繰り広げてきた。医学部、歯学部の解剖実習のみならず、薬学部、修士課程の学生、学外の医療系学生、海外留学生も学んでいる。臨床応用解剖(CST)では、難しい外科手技や診療手技向上のための研修活動が展開されている。2022年度献体数:120体、献体登録者累計:8392人(2022年3月末)
「献体」はただ解剖体を解剖するのではなく、献体者の意思を継承し、倫理的な医療の向上を目指す持続性を市民参加で支えるシステムである。
https://www.okayama-u-humanmorphology.website/献体・ともしび会/
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