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要介護高齢者が住み慣れた地域で、最後まで生き生きと暮らし続けるためには、経口摂取が重要な要件となるが、その継続には、正しい評価に基づく摂食嚥下機能の維持向上を目指すばかりでなく、本人の機能に合った食形態の提供や食内容の調整によって、安全かつ低栄養の予防を目的としたアプローチが必須となる。すなわち、咀嚼機能をはじめとする摂食嚥下機能の評価や食事指導において、医師、歯科医師と栄養関連職種との連携は欠かせない。しかし、介護保険施設や在宅における医師、歯科医師と栄養関連職種の連携は、全国的に見て十分に進んでいるとは言えない。
そこで本事業では、介護保険施設、在宅における医科、歯科と栄養関連職種の連携を行う上で必要な知識や技術、態度を教育する人材養成セミナーを、岡山県、岡山大学病院、地域医療圏の医師会、歯科医師会、栄養士会等が中心になって、全国に先駆けて自治体の委託事業として各医療圏毎に実施している。
平成29年度からは、本セミナーを地域住民に開放し、市民向けのパンフレット「いつまでもおいしく食べるために知っておきたいこと(図)」を発刊し、国民に広く口腔栄養関連サービスの重要性をアピールしている。この様な活動は、高齢化しつつある世界の先進国において、大変良い解決策として注目をあびることは間違いなく、高齢化先進国として世界に強く貢献できる。
ミールラウンドを模した多職種ワークショップの様子
市民向けパンフレットを利用した広報活動
担当者