酸化グラフェンの多機能性を応用してむし歯を抑制する非黒色化歯面塗布剤の開発

目的・活動

発展途上国の食生活が欧米化して、子どもの乳歯・幼弱永久歯のむし歯の蔓延は、経済格差のために治療を受けることができず、そして身体の健全な発育を阻害する、世界的に大きな課題。さらに、高齢化が進行した先進国では老人の根面むし歯が増加して、こQOLの低下と医療費の増加に繋がる各国共通の課題。これまではむし歯抑制剤を用いて対応していたが、むし歯部分が黒色化するという問題を残している。本事業は、初期のむし歯を歯質の変色なく抑制する歯質強化・むし歯菌殺菌の作用を持つ製剤を開発して、世界中で安価に応用できるようにして健康を守ことが目的。現在、本学の仁科勇太准教授と共に、特徴的な素材である安価に生産可能に改変した酸化グラフェンの吸着作用を応用して、有効性を示す基礎データを蓄積しつつある。

今後の計画

経済格差のある世界のどの地域でも安価に応用でき、そして文化的に受け入れられるように、着色なしの製剤で効果の持続する製剤の処方を決定して知財を得る。

 

担当者

© Okayama University

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