なぜ難治の病気は治りにくいのか?

本研究では、「なぜ難治の病気は治りにくいのか?」という問いを追っています。ここまでに見えてきた原因の一つは、全身に投与された薬剤が、届いてほしい病巣に届いていないため、という仮説です。届かない原因は、病気の原因となる細胞の周囲を取り囲む、異常な線維組織と血管の構築です。
この仮説をさらに検証するために、工学による新医療技術、ナノ薬剤送達システム(ナノDDS)の活用を視野に入れ、がんや肺高血圧症など難治疾患の新たな治療法開拓を目指した研究を進めています。
薬剤が病巣に届く過程で重要な要因である、病巣の線維組織・血管などの構築と機能の関連の解明を、ヒト病理標本で検証しながら、ナノデバイス・三次元培養法・マイクロ流体デバイスなど最新技術を応用し新規の生体外実験系の構築を行う方法で進めています。これを通じて、新規効果の薬剤やその検証技術の開発を進めています。 
 

参考URL

https://sites.google.com/view/kanolab-ph-biol-gsisehs-ou/home

難治性がんにおいて、病巣組織の様々な構成要素が薬剤送達の阻害要因となる

三次元培養法を用いた線維化組織のモデル(上)と、同モデルを利用した細胞外基質構築の解析(右)

© Okayama University

Search by
Search by
Free Wordフリーワードから検索する

検索例

Search by
Search by
Themeテーマから検索する
Search by
Search by
SDGsSDGs17目標から検索する
貧困をなくそう 飢餓をゼロ すべての人に健康と福祉を 質の高い教育をみんなに ジェンダー平等を実現しよう 安全な水とトイレを世界中に エネルギーをみんなに そしてクリーンに 働きがいも経済成長も 産業と技術革新の基盤をつくろう 人や国の不平等をなくそう 住み続けられるまちづくりを つくる責任 つかう責任 気候変動に具体的な対策を 海の豊かさを守ろう 陸の豊かさも守ろう 平和と公正をすべての人に パートナーシップで目標を達成しよう
Search by
Search by
Department部局から検索する
Search by
Search by
Representative担当者から検索する