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走行車両による荷重の繰返しや寒冷地における凍結融解作用および凍結防止剤の散布によって、この10年間のうちに取替えの必要のある床版が高速道路だけで230km以上あると言われている。また、下水道管をはじめとする管渠が原因とされる陥没事故が年間3,000件程度発生している。下水道施設も、今後、急速に劣化が進行すると言われている。
劣化が顕在化した部材を取替えるメンテナンス工事において『工期短縮』、『確実な施工』、『改修による耐久性向上』 とともに環境負荷低減も可能とするプレキャストコンクリート製品を、製鉄副産物である高炉スラグを用いて実現させる。
非晶質な高炉スラグを砂として用いれば、①高い耐凍害性が得られ、②ひび割れが少なくなり、③塩分の浸透が低く抑えられ、さらには④硫酸に対しても高い抵抗性が得られることを明らかとし、特許化および特許申請を行っている。
普通コンクリートに比べて、凍害・塩害・硫酸に対して5倍以上の耐久性を実現する。また、原材料由来のCO2排出量が35%削減可能で、50%が再資源化材料であり、資源の有効利用と環境負荷低減が図れる。
http://conc.civil.okayama-u.ac.jp