熱のながれを制御し,エネルギーロスの少ない産業基盤をつくる

背景

 熱エネルギーは産業のあらゆる場面で利用され,そして捨てられています。それをうまく利用することで,産業基盤の効率化に繋がります。
 例えば,熱交換器や,コンピューター内部のCPU/GPUの冷却,車載バッテリーやモーターの冷却にも空気の流れが関わります。空気の流れや熱の移動は目に見えないため,その制御のためには,乱れた複雑形状内の空気の流れ(乱流)をよく観察する必要があり,数値シミュレーションによる解析が欠かせません。
 乱流は古典力学最後の難問と呼ばれており,ナビエ・ストークス方程式(流体の運動量保存則)という支配方程式が知られています。数学的な解があるかどうかも証明されていないナビエ・ストークス方程式に忠実に基づいて数値シミュレーションを行うためには,スパコンを用いたプログラミング技術が必要で,さらに,シミュレーション自体も多くのコスト(時間と電気代)がかかる困難な作業です。
 

成果

 本研究では,ダクト内の乱流によって生じる角へと向かう二次流れのパターンを制御するために,AI・強化学習を利用しました。時々刻々と変化する乱流状態を,壁面加熱による浮力で制御し,通常とはことなる二次流れパターンを安定化できることを数値シミュレーションを用いて示しました。

強化学習の枠組みと流れの制御

担当者

© Okayama University

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