目的
本学のSDGs大学経営をさらに推し進めるためには、キャンパス全体を「イノベーション・コモンズ(共創拠点)」※1へと転換していくことが必要です。キャンパス全体を「イノベーション・コモンズ」へと転換することで、多様な学生、研究者や異なる研究分野の「共創」による教育研究の高度化、多様化・国際化に貢献するとともに、地域・産業界との「共創」により、地域創生や地域防災、新事業の創出等に貢献することが可能となります。
※1 イノベーション・コモンズ(共育拠点)
ソフト・ハードの取り組みが一体となり、対面とオンラインとのコミュニケーションを融合させながら、あらゆる分野、あらゆる場面で、あらゆるプレーヤーが「共創」できるキャンパスであり、教育研究施設だけでなく、食堂や寮、屋外空間等も含めキャンパス全体が有機的に連携した「共創」の拠点です。
活動概要
2021年4月に新工学部を設置したことを機に、新工学部で建築や土木などを学ぶ学生に加え、他学部の学生や地元企業、社会人なども利用する「岡山大学共育共創コモンズ(OUX:オークス)」を建設しました。OUXの1階に産学共創スペースを整備し、海外からの招聘教授をはじめ、企業と学生・教職員が集う空間を創出し、共同研究などを促進します。2階には312人収容の講義室を備えました。新工学部の新しい学び場となるだけでなく、地域にも開く形で最新のデジタル技術に関する講義やワークショップを実施するなど、社会人と学生がともにアイデアを競い合うハッカソンの開催も想定しています。
また、本建屋は木造CLTパネル工法を適用し、その適用範囲の拡大に向けてこれまで課題とされていた、大空間の実現、自由な立面パネル配置の実現などの取組を行っています。この取組によって約510㎥(0.62㎥/㎡)の木材を使用しており、炭素の固定量は約300t-CO2を実現しています。