“国際中高大学連携におけるSDGs化学セミナー”を通じた次世代育成事業

取組概要や背景

 2014年から岡山大学工学部では、中村技術専門職員を中心として東アジアの国々と国際交流プログラムを対面で実施してきた。2020年のコロナ禍からはオンラインでも実施してきた。2023 年は12 月22 日、25 日に、対面とオンラインのハイブリッドにて国際セミナーを開催した。
 自然“化学”に関するSDGs を体系的に学ぶことを目的に国際セミナー「SDGs Seminar 2023 Winter」を、国内外の中学生・高校生・大学生・大学院生・大学教職員・一般を対象として実施した。セミナーは岡山大学工学部が主催し、日本山村硝子株式会社、長岡技術科学大学、大阪大学、中国科学院、浙江工業大学、マレーシア・INTEC 教育大学、Sekolah Menengah Sains Teluk Intan(SEMESTI・中高一貫教育校)との国際連携により実現した。
 

取組内容

 日本・中国・マレーシアの3カ国で、対面・オンラインのハイブリッドにて、英語での講演・日本語での自然科学に関する講演・文化交流・キャリアに関する話題や化学実験・研究室見学など、岡山大学工学部独自の国際連携SDGsプロジェクトとして実施した。本年度の国際セミナーへの参加者は196名。3カ国から中学生・高校生・大学生・大学院生・教員・技術系職員・研究員・全国の大学からも参加があった。
 化学実験では、UV レジンを用いてガラスカレットやマイクロプラスチックを封入したアクセサリーづくりも行い、SDGs達成を自分ごととして考えるきっかけづくりを行なった。多様なステークホルダーを参加者として迎え、岡山大学SDGs アンバサダーの「ケムあぐりーズ(工学部と農学部を中心とした学生有志)」が中心となって運営をサポートした。
10月にはプレス発表を行い、12月には那須学長への表敬訪問や日本語・英語・中国語での広報を行った。今後、学会等でも成果報告を行う予定である。
 

取組成果

 本取組は、本学と長岡技術科学大学、日本山村硝子株式会社、本学と大学間協定のある中国・浙江工業大学や中国科学院、マレーシア・INTEC教育大学、本学工学部の卒業生がサイエンスコーディネーターをつとめたマレーシア・SEMESTI(中高一貫校)、大阪大学部局横断型女性技術職員ネットワーク、中村技術専門職員らが所属する日本サイエンスコミュニケーション協会のサイエンスコミュニケーターらで取り組むことができた。
本学においても、工学部・農学部・総合技術部・自然系研究科等事務部・財務部・総務・企画部(広報課・社会連携課)・ケムあぐりーズ(工学部・農学部の学生有志)が連携して実施した。
まさに、世代や組織の垣根を超えた「国際連携協働」の次世代育成事業となった。
 将来を担う若い世代が「学びの力」でつながることで、日本と海外との友好関係の強化や科学技術イノベーションを生み出す優秀な人材の養成、継続的国際交流の促進も期待されている。

 

マレーシアINTEC教育大でのオンライン実験

マレーシアSEMESTI(中高一貫校)の実験後の様子

農学部温室で説明を受ける参加者ら

工学部実験室を見学する参加者ら

担当者

ケムあぐりーズ(工学部・農学部の学生有志)

中村 有里

© Okayama University

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