脱炭素社会・地域循環共生圏の構築に貢献すべく2022年4月に「グリーンイノベーションセンター(GIC)」を設置しました。このセンターの特徴は、「木造建築・林業・サプライチェーン部門」と「グリーン by デジタル部門」の2部門から構成される点です。
「木造建築・林業・サプライチェーン部門」では、高層木造建築の技術開発や次世代木質材料研究、スマート林業の技術開発、木材のサプライチェーン・マネジメントなどの研究を行います。木造建築の高層化は、CO2の固定量を増やすだけでなく、製造過程でCO2を多量に排出するコンクリートや鉄の利用量を削減できます。
「グリーン by デジタル部門」では、「岡大DXコア」の活動基盤を背景に、林産業を含む地域企業の情報インフラ構築を支援・推進します。森林の計測や可視化、データに基づく森林成長のモデル化とシミュレーションなどデジタル技術による林産業のサポートを目指しています。
また、林産業では、中小中堅企業が占める割合が多いことから、NoCode・LowCodeのサービスアプリで比較的安価にプラットフォームを構築することを目指します。なお、GICの活動は、複数の大学と共に林業・木材産業が盛んな真庭市とコンソーシアムを組み、県北地域の森林を実フィールドとして教育研究を進めて行きます。