2023年取り組み
岡山大学ビジョン3.0として「ありたい未来を共に育み、共に創る研究大学」の下、SDGs大学経営を一層加速し、サステナビリティとウェルビーイングを追究する大学として、地域全体の災害に対する強靭さ(レジリエンス)を高める等の目的で、昨年から「地域との協働型防災訓練(SDGs×防災)に取り組んでいる。
2023年は、地域の方(津島学区連合町内会)、岡山市(危機管理室)、及び指定公共機関である企業の(株)ローソンと協働で、大規模災害発生時等に役立つ防災講演会を開催。地域の方、本学の学生・教職員の約80人が参加。
講演では、岡山市危機管理室が、警戒レベル、地域の避難場所、行政と地域が担う役割などについて説明。また、災害対策基本法に基づく指定公共機関である株式会社ローソンが、大規模災害発生時におけるコンビニエンスストア業界の地域支援対応について、実際に被災地で行った支援活動などを交えながら紹介した。あわせて、本学保健管理センターより避難所における体調維持管理、避難所の体制づくり、高齢者など要援護者への配慮事項など、避難所の活動において心がけておきたいことについて説明を行った。
本学は今後も引き続き多様なステークホルダーと共に、防災活動に取り組んでいきます。
取組効果・成果
この取り組みは,地域の方(町内会),岡山市(危機管理室),及び岡山大学のほか、防衛省(自衛隊)や企業等との多様なステークホルダーとの協働訓練である。
あらゆるステークホルダーが防災に参加し,互いに連携することで,地域全体が災害に対する強靭さを得ることができる。さらにそれぞれに予算的な負担もないことから,非常に高い費用対効果での実施となる。
SDGs達成への貢献度
様々なステークホルダーとの協働訓練であり,公的,官民,市民社会のパートナーシップを推進し,それぞれの経験や資源戦略を基に効果的に実施できる。
また,この取り組みにより地域全体の災害に対する強靭さ(レジリエンス)を強化する。
新規価値創造性
平成31年に本学と岡山市との間で一時避難場所の協定締結後,この取り組みにより一般の方が第二体育館等の本学施設を見学できる機会ができた。
災害派遣等で実績のある自衛官による防災講話実施等の防災学習,及び岡山市が備蓄している食糧の配給・試食体験などの実践的な外部研修を利用し学ぶことで,災害に強い組織体・事業継続へつなげることができる。
協働性
地域の方(町内会),岡山市(危機管理室)及び,岡山大学のあらゆるステークホルダーとの協働訓練。
岡山大学が防災訓練の機会を提供し,行政と地域がそれぞれの役割を理解し互いに連携することで地域の防災強化の効果がある。
協働により,費用が発生しない防災訓練であり,各者がWin―Winとなる企画である。
持続可能性
地域全体の災害に対する強靭さ(レジリエンス)を高めるためには継続した取り組みが必要であり,課題等はない。
しかし,本学施設の近隣が対象では限られた方のみになるため,この防災訓練が岡山市等のモデルとなるような取り組みとし,他の地区でも協働の防災訓練が実施される企画となるよう検討したい。
◎本取組は
2022年度岡山大学SDGs推進表彰(President Award)優秀賞を受賞しています。取組発表会の様子は以下の動画でご覧ください。
令和4年度岡山大学SDGs推進表彰(President Award)取組発表会「SDGs × 防災 ー地域との協働型防災訓練ー」
自衛隊岡山地方協力本部による「災害から身を守る」ための講話
自衛隊災害派遣パネル展示
備蓄食糧 試食
自衛隊装備品展示
自衛隊車両展示