多様なステークホルダーで化学を体系的に学ぶ国際連携SDGsプロジェクト

取組概要

 2014年から岡山大学工学部では、中村技術専門職員を中心として東アジアの国々と国際交流プログラムを対面で実施し、プログラム後には博士課程学生等にて受け入れている。しかし、コロナ禍の影響により対面での交流が難しくなったため、共に学んで創造力を養う国際オンラインセミナーを工学部独自の提案として実施している。
 本年度は、世界的な持続可能な目標(SDGs)の達成に貢献するべく、日本と中国、マレーシアの3か国5機関(岡山大学・大阪大学・浙江工業大学・INTEC 教育大学・SEMESTI)で連携し、英語での講演・日本語での技術に関する講演・文化交流・キャリアに関する話題など、他に類を見ない新しい国際連携SDGsプロジェクトとして実施した。
 これらにより、国内外の世代を超えた参加者が学びを共有して新たな知を創造し、持続可能な未来へと繋げる重要な役割を担うことが大いに期待される。
 

取組効果・成果

 本年度の国際セミナーへの参加者は121名。3カ国から中高生・大学生・大学院生・教員・技術系職員・研究員・全国の大学からも参加があるなど、10代から70代までの多様なステークホルダーで取り組んだプロジェクトとなった。
 7月にはプレス発表を行い、本学トップページ・Instagram・Wechatなどへも掲載された。2023年3月には日本セラミックス協会2023年年会にて本取組の様子も発表した。
 また、本プロジェクトは本学のダイバーシティ推進本部男女共同参画室「女性教員支援助成金」に、はじめて女性技術職員が申請代表の取り組みとして採択された。国際セミナー時の司会は女性技術職員2名がつとめ、本学内の参加者の所属は文学部・経済学部・医学部・GDP・工学部・自然科学研究科・ヘルスシステム統合科学研究科であった。垣根を超えた協働となり、今後さらに本学発信の世界との「共育共創」が期待できる。
 

SDGs達成への貢献度

 本取組において、岡山大学と中国・マレーシアとのパートナーシップの強みから、特に材料化学分野において専門知識を共有し、持続可能な開発目標の達成に貢献できる(17.16、17.17)。
 また、本取組内でプレゼンテーションに参加した中学生・高校生・大学生・大学院生が、持続可能な開発にかかる材料化学分野の知識とスキルの獲得(4.1、4.7)やイノベーションの促進(9.5)にも貢献が期待できる。
 さらに、女性技術職員がプロジェクトの代表をつとめることで、女性の参加および平等なリーダーシップの機会を確保(5.5)に貢献できる。
 

新規価値創造性

 本学の第4期中期目標「岡山大学ビジョン3.0:ありたい未来を共に育み、共に創る研究大学」には、岡山大学の構成員である教員・技術系職員・事務系職員・学生等が分野横断的に垣根を超えた国際連携協働事業が効果的だと考えた。中村技術専門職員は、本学と世界をつなぐ「共育共創」プロジェクトを提案することで、運営者や参加者らが自由な発想で主体的に取り組むことで学内におけるそれぞれの能力を発揮することができたと実感している。
 また、本プロジェクトは本学のダイバーシティ推進本部男女共同参画室「女性教員支援助成金」に、はじめて女性技術職員が申請代表の取り組みとして採択された。本学発信のプロジェクトを本学の財源で実施できたことを誇りに感じている。
 今後も引き続き垣根を超えた国際連携協働事業モデルを発展させることができれば、学内における新たな人材育成にも貢献できると考えている。
 

協働性

 本プロジェクトのセミナーは、主催/岡山大学工学部・協賛/岡山大学ダイバーシティ推進本部男女共同参画室・後援/大阪大学部局横断型女性技術職員ネットワーク・大阪大学接合科学研究所・大阪大学ダイバーシティ&インクルージョンセンター・岡山大学SDGs推進本部で実施された。
 また、本学内の自然系研究科等事務部・財務部・総務・企画部(広報課・社会連携課)・ダイバーシティ推進本部男女共同参画室の協力で実施することができた。セミナーの参加者は121名であったが、学内の運営協力者にも心より御礼申し上げたい。
 さらに、本プロジェクトは、本学と大学間協定のある中国・浙江工業大学や昨年から本学国際セミナーに参加したマレーシア・INTEC教育大学、本学工学部の卒業生がサイエンスコーディネーターをつとめたマレーシア・SEMESTI(中高一貫校)、中村技術専門職員らが所属する大阪大学部局横断型女性技術職員ネットワークなどで取り組んでいる。
 これらはまさに、組織や団体の垣根を超えた「国際連携協働事業」に他ならない。それぞれの立場で「今できること」を提案し合う向上効果を感じながら、実施することができた。
 

持続可能性

 本年度のプロジェクトの財源は、本学のダイバーシティ推進本部男女共同参画室「女性教員支援助成金」である。中村技術専門職員は、2014年からはじめた国際事業運営のために毎年各種の競争的資金への申請を行い、継続的な獲得に成功している。今後も取組継続のための資金調達のために申請を続け、国際連携協働事業を継続したい。
 

包摂性

 本プロジェクトは昨年度の「岡山大学SDGs推進表彰(President Award)」に着想を得た。工学部で行っている国際連携セミナー「SDGs*オンライン*国際連携」に業務分野で受賞・ダイバーシティ推進本部男女共同参画室の「*ダイバーシティ」の要素を加えれば、垣根を超えた国際連携協働事業の提案とできると考えたためである。
 本年度は、「SDGs*オンライン*国際連携*ダイバーシティ」を意識し、多様なステークホルダーで材料化学を体系的に学ぶ国際連携SDGsプロジェクトとして実施することができた。文系・理系学部を超えた参加者を迎えて垣根を超えた分野横断的な総合知を学び、組織や国境の垣根を越えた国際連携協働事業として発展させることができた。 


◎本取組は2022年度岡山大学SDGs推進表彰(President Award)奨励賞を受賞しています。取組発表会の様子は以下の動画でご覧ください。

令和4年度岡山大学SDGs推進表彰(President Award)取組発表会「多様なステークホルダーで化学を体系的に学ぶ国際連携SDGsプロジェクト」

 

担当者

© Okayama University

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