取組概要
2021年12年から保健学科SDGsアンバサダー"Copain”としての活動を開始している。鹿田キャンパスでもSDGs活動を活発化させたいという思いから、「美しいキャンパスプロジェクト」を立ち上げ活動を継続している。「美しいキャンパス」とは、「調和がとれていてそこで学ぶ学生にとって快く感じられ、学生の心や態度が好ましく理想的である」キャンパスを意味している。
これまでの"Copain”の取り組みは、SDGsについて関心を持ってもらえるよう、SDGsラッピングの自動販売機の設置、"Copain”の取り組みに対する広報活動(Instagram、HPの作成)、献血活動の呼びかけと実施、コロナウイルス感染予防として、保健学科の学生に向けた感染予防行動を呼びかけるポスターの作成や、WOTA(水道のない場所に設置できる水循環型手洗いスタンド)の設置などである。これらの取り組みの目指すところは、保健学科の学生がSDGsについて関心を持ち、社会の一員として自覚を持った行動できるようになることである。
取組効果・成果
2022年度4月に行われた新入生研修でCopainの活動の紹介を行った。SDGsに関心があり、共に「美しいキャンパス」を目指し活動してくれる仲間を募集し、新たに4人の新入生が仲間入りした。また7月には岡山大学SDGsアンバサダーの公認活動団体として承認を受けた。9月13日(火)に行った献血活動では、31名の採血協力者が得られた。InstagramなどのSNSで活動を紹介することで、Copainの活動及びSDGsについて周知できているが、今後も継続が必要と考える。
またコロナウイルス感染予防行動徹底に向け、学生目線でのメール内容とし、読んでもらえる内容になるよう検討を重ねた。感染予防のポスターは、岡山大学のHPでの掲載、保健学科棟での掲示、鹿田地区のデジタルサイネージでの配信等を行い、できるだけ学生が目にする機会が増えるよう工夫した。感染予防行動の徹底については、感染状況を見ながら、メッセージの発信や感染予防につながる活動の企画を検討し、継続していきたい。
SDGs達成への貢献度
SDGsについての認知度が上がることによって、自身が社会を構成する一人だと気が付き、広い視野を持って行動できるようになると考える。献血活動を広めることにより献血をする人が増えれば救える命も多くなると考える。また学生自らコロナウイルス感染防止の呼びかけをすることによって、医療キャンパスで学ぶ学生として、人々の健康を目指した行動が取れるよう、学生の心に届きやすく感染防止の意識を高めることに貢献している。
協働性
献血活動については献血推進学生連盟、岡山赤十字血液センターと協働している。献血推進学生連盟のメンバーの、献血活動を行う際の呼びかけや受付等の役割りへの貢献が、多くの方がスムーズに献血することにつながった。また岡山赤十字センターが献血バスの提供により、献血活動を実施することができた。
持続可能性
鹿田キャンパスでのSDGs活動は津島地区と比較して限定的であり、まずは、学生、教職員に、SDGsについて考える機会を増やして行くことが課題である。そのためには、Copainとして様々な企画を考え、企画を通してSDGsについて知り、SDGsを自分のこととして考えて行けるようにしていきたいと考えている。そこで、SDGsの認知度を確認するためのアンケートの実施を検討中である。また感染防止行動の徹底についても、食堂の混み具合をスマホで確認し混雑を避けられるシステムの整備への取り組みついて検討中である。加えて、災害支援活動として、WOTA(水道のない場所に設置できる水循環型手洗いスタンド)を用いた企画の実施も検討している。
包摂性
Copainの活動の紹介を継続したことで、保健学科内の学生、教員へのCopainの認知度は上がって来ていると思われる。今後、様々な企画を立ち上げ、SDGsについて考える機会を増やして行くことで、さらにCopainの活動の認知度を挙げられるとともに、普段の生活の中で学生、教職員にとってSDGsの活動が特別な活動でなく当たり前の行動になるようにしていきたいと考えている。現時点で、マイナス効果を与えたと考えられる人々はいない。今後このような人々がでてきた場合には、丁寧に検討を重ね、対応していきたいと考えている。
◎本取組は
2022年度岡山大学SDGs推進表彰(President Award)奨励賞を受賞しています。取組発表会の様子は以下の動画でご覧ください。
令和4年度岡山大学SDGs推進表彰(President Award)取組発表会「美しいキャンパスプロジェクト」
水道のない場所に設置できる水道循環型手洗いスタンドWOTAを設置
献血推進活動
献血推進活動ポスター
コロナ感染防止呼びかけポスター