岡⼭市内における外国にルーツをもつ親⼦に対する多⽂化交流活動の⽀援

取組概要

 2022年4⽉より「岡⼭市内における外国にルーツをもつ親⼦に対する⾔語教育・多⽂化交流活動(福武教育⽂化振興財団助成事業に採択:2022年度)」の⼀環として取り組み、これまでに「中国、⽇本、ミャンマー」の⽂化を主題として4回の多⽂化交流活動を開催してきた。「週末エウレカ」の多⽂化交流活動では、「地球の歩き⽅」のテーマを取り上げ、毎回多国籍のボランティアを招待して、他国の⽂化に注⽬し、本学の留学⽣ボランティア、参加者(外国にルーツをもつ親⼦・地域の⼈々等)がそれぞれの⽴場や世代を超えて、多⽂化の視点からお互いにコミュケーションでき、多⽂化体験ワークショップを展開している。
 

取組効果・成果

①多⽂化交流活動を通して外国にルーツをもつ親⼦は、多国籍また異年齢集団の地域の⼈々を接触することで、彼たちに「社会関係資本」の拡⼤につながる。
②外国にルーツをもつ⼦どもの学習⽀援以外に、地域社会の「⽂化資本」である外国⼈留学⽣から構築される⽀援モデルに関する研究にもつながる。
③外国にルーツをもつ親⼦に対する居場所づくり
④外国⼈⼤学院⽣の社会活動やボランティア活動も豊かになり地域教育の活性化にもつながる。
 

持続可能性

 現在、取組を持続するうえで課題としては、外国にルーツをもつ親⼦の参加者の⼈数の確保と活動情報の発信である。これらの課題を克服するために、宣伝チラシを作成し、岡⼭県教育委員会の後援を取り、チラシを岡⼭県内の200校以上の⼩中学校にチラシの情報を配った。また取組を持続できるようになるため、毎週1回に⼩学校に外国にルーツをもつ3年⽣に⽇本語教育⽀援を続いている。
 

包摂性

 本取組により、外国にルーツをもつ親⼦の教育⽀援以外に、地域社会の「⽂化資本」である外国⼈留学⽣から構築されるモデルも期待している。また、外国にルーツをもつ親⼦は多国籍的な⼈と接触できるだけではなく、異年齢集団の⼈々も接触することができることで、彼たちに「社会関係資本」の広げではないだろうか。
 マイナス効果としての想定は、もし外国にルーツをもつ親⼦の⽂化的背景や家庭的背景を分からないままで交流していくこと中で、多⽂化交流の程度は深くないと思われる。それを対応するために、今後 状況を把握するため事前にアンケート⽤紙を作成する予定がある。
 活動内は「講師―参加者」という⾮対等的な関係ではなく、 質問や討議、ワークショップという(対話の型)を通して、 お互いに⽂化の背景を理解しながら、異⽂化理解を⾄っている。そして、ボランティアから⼀⽅的に⼦どもに⽀援するではなく、⽬的は⽂化を理解することで、共同学習と⾔えると思う。


◎本取組は2022年度岡山大学SDGs推進表彰(President Award)奨励賞を受賞しています。取組発表会の様子は以下の動画でご覧ください。

令和4年度岡山大学SDGs推進表彰(President Award)取組発表会「岡⼭市内における外国にルーツをもつ親⼦に対する多⽂化交流活動の⽀援」


 

担当者

© Okayama University

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