女性研究者のためのメンタープログラム

取組概要

                         
男女共同参画室では2009年度に女性サポート相談室を設置し、女性の様々な悩みへのアドバイスを行ってきた。この経験を活かし発展させた新たな相談プログラムとして、2020年に「女性研究者のためのメンタープログラム」を開始した。本プログラムは、相談者である若手女性研究者(メンティ)が、相談を受ける人(メンター)と個別にメンタリングを行い、自信を持って研究活動に取り組めるよう有益な助言を受けるものである。大学院生や赴任後間もない教員にとって、研究活動をはじめ学内での様々な活動やキャリア形成、進路への不安、心配など、相談相手が必要な場面に直面することがある。本プログラムはそのような研究者の不安や心配を解消し、将来への希望や勇気をもって活動するきっかけとなることを目指している。孤立しがちな女性研究者を個別に支援することにより、女性研究者の積極的な育成と、女子学生の理系大学院への進学増加に繋げることが期待される。
 

取組効果・成果


2020年7月以降、現在までに依頼のあった4名について、男女共同参画室がマッチングを行い、メンタリングを開始した。今後のキャリア形成や、研究と出産・育児等ライフイベントとの両立、研究室の運営など、多岐にわたる内容に対応し実施している。
2021年2月実施のダイバーシティに関するアンケートによれば、研究者のためのメンタープログラムについて、教員の63.7%、大学院生の71.9%が、研究職が魅力的になり、研究を継続しやすくなるために有効であると回答している。本プログラムの継続的な実施により、研究活動とライフイベントの両立や、様々なキャリアの人材が生き生きと研究できる環境を支援することで、若手研究者の育成、本学の研究の活性化に貢献するととともに、性別にかかわらず本学全体のダイバーシティ&インクルージョンの推進に寄与することが期待される。


◎本取組は2021年度岡山大学SDGs推進表彰(President Award)優秀賞を受賞しています。活動発表会の様子は以下の動画でご覧ください。

令和3年度岡山大学SDGs推進表彰(President Award)取組発表会「女性研究者のためのメンタープログラム」

 

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