医療用途を想定した磁界結合型ワイヤレス給電技術の構築

充電ケーブル無しで電力を送ることが可能な磁界結合型ワイヤレス給電技術は、カプセル内視鏡や人工臓器といった体内医療機器への給電など高度医療技術を普及させる新技術として注目されている。

しかし、共振現象を利用する磁界結合型ワイヤレス給電方式は、装置の製造時の特性ばらつきや経年劣化、さらには使用環境によって共振周波数がずれてしまうと、伝送可能な電力が著しく変化してしまうという欠点をもっている。これを解決しなければ医療機器への応用は不可能である。

本研究は、スイッチング回路技術を用いて共振現象を積極的に制御することで、どのような環境下においても安定した電力を伝送することを可能にすることを目的としている。すでにプロトタイプ試験装置での実証に成功しており、現在は実用化に向けた取り組みをすすめている。

 

体内医療機器へのワイヤレス給電

安定した電力送電可能なプロトタイプ試験機

© Okayama University

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