電気自動車(以下EV)は、単にゼロエミッションというだけでなく、防災・減災、エネルギーマネージメント、都市開発等SDGs目標達成に向けて重要な役割を果たしている。

EVの付加価値を向上させて普及を促進するため、モータとその駆動回路であるインバータを各車輪に埋め込むインホイールモータの実用化が期待されている。インホイールモータを実現するには、モータのみならずインバータをいかに小さくするかが鍵となっている。

本研究は、アルミ両面基板を効果的に活用することで
　・回路の低インダクタンス化による半導体素子の発熱低減
　・半導体素子で発生した熱の効果的な冷却
を達成し、これまでにないインバータの小型化を実現することができた。この技術をさらに発展させることで、インホイールモータを内蔵した新しいEVの出現がより現実的なものとなってきた。