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「フレイル」とは、加齢により心身が衰えた状態のことである。適切な介入を行えば、元の健康な状態に戻ることも可能と言われている。高齢者のフレイルは、生活の質を落とすだけでなく、さまざまな合併症を引き起こす危険性もある。また、「オーラルフレイル」は、口腔機能の衰えを表す概念で、栄養摂取不良を招き、サルコペニア(筋力の低下)、要介護状態につながる一因とされている。そのため、介護予防事業の二次予防事業対象者への介入として、口腔体操が多く用いられている。しかし、口腔体操の標準化は遅れており、その効果は十分に検証されていない。
フレイル期、あるいは前フレイル期の高齢者に対して、口腔機能改善プログラムを実施することで、口腔機能はもとより、身体機能の低下を予防・改善できるのかについて検証する。
岡山大学病院予防歯科外来を受診する60歳以上の患者のうち、フレイル期、あるいは前フレイル期の方を対象として、口腔機能改善プログラムを実施した。その結果、口腔体操を3か月行うと、高齢者のフレイルが有意に改善した。1日3回・週3日の頻度が最も実施率が高く、現実的で続けやすいこともわかった。
口腔機能改善プログラムにより、口腔機能低下および身体機能低下を予防・改善することができ、さらに、介護予防や健康寿命の延伸が期待される。