社会的背景

農業は、食糧を供給する点において重要な産業であるが、非効率的な経験に依存した重労働という印象をあたえ、従事者の高齢化と減少が問題となっている。また、農業におけるCO2排出は全体の10%にも上り、その削減は急務である。
 

活動の目的

農業は、作物の健康状態や生育状態を的確に把握し、それに応じて作物の品質と生産量が最大になるように管理する作業、と集約できる。生体センサーにより、作物の状態を随時正確に把握することで最適な作物管理が可能になり、無駄のない作業、施肥により、生産性の向上、収益の向上、CO2の産出削減が期待される。
 

活動の概要

カーボンナノセンサーなどの先端資材を利用して、植物の生理状態の指標となる植物ホルモンを定量できる生体ナノセンサーの開発研究を行っている。
 

期待される効果

スマート農業の普及により、圃場の環境データや作物出荷データを収集する環境が整いつつある。これに生体センサー測定機器を搭載し、全てのデータを人工知能で統合して解析することで、高効率農作業を提案するシステム構築が可能である。