背景と目的
タイ全土の約1/3の面積を占めている東北タイでは、農業は天水に依存しています。この地域の年間降水量は1,000~2,000 mm程度ありますが、その大部分は雨季に集中しおり、年によっては雨季の開始が遅れることや、降水量が少ないこともあります。そのため、作物生産はとても不安定な状態です。安定した農業を行うためには、水資源の確保が必要です。水資源として土壌水分と地下水に着目し、乾季を含む地水環境の調査を行い、新しい水資源について現地の農民と一緒に模索することを目指します。
活動の概要
現地圃場において土壌水分および地下水位の測定、微気象データの観測を行いました。これらのデータをもとに水資源賦存量を推定しました。
期待される効果
乾季において土壌水分や地下水を利用できれば、乾季においても安定した農作物生産が期待でき、収入が安定することで農民の生活向上に役立ちます。
地水環境の調査
農民集会の様子
乾季の土壌水分の分布