脳血管内治療手術シミュレーション実習: 脳神経外科における参加型臨床実習のために

社会的背景

医学生に対する診療参加型実習は、昨今のCOVID19等の影響によって大幅に制限されている。外科系領域では特に手術への参加が制限され、貴重な臨床経験を養う機会が減少している。
 

活動の目的

脳血管内治療教育を座学及び見学のみとせず、卒前教育の段階から脳血管内治療への興味を持たせ、脳血管内治療医育成を意識させる。
 

活動の概要

これまで、血管内治療シミュレーターを利用したシミュレーション教育を行なってきた。近年、より実践的なシミュレーションツールとして、患者さんの画像データを元に3Dプリンタで作成した中空型脳動脈瘤モデルを利用している。手術見学に加えて、どの様に脳動脈瘤にコイルを留置して塞栓術を完遂するか、学生にも実体験させることで、リアルな脳神経外科診療を実感させられる。
 

期待される効果

実臨床に近似したシミュレーションを体験させて、脳血管内治療という外科治療の難しさを理解させる。実習における訓練・成功体験を通し、責任ある医療者としての自覚を促すことが期待される。

 

血管内治療シミュレーターVISTを用いた実習風景

3Dプリンタモデル(上段)及びその実習風景

担当者

© Okayama University

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