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先天性難聴の早期発見、早期療育開始、また人工内耳手術の低年齢化に伴い、難聴児・者(以下難聴児)の聴取能、言語発達は向上しており、近年支援学校ではなく地域の学校でインクルーシブ教育を受ける難聴児は増加し、その割合は60%以上にのぼる。しかし実際の学校生活においては、聴取の問題が完全に解消されているわけではなく、問題や課題を抱えている難聴児は多い。
難聴児の状況と問題、また適切な配慮や支援方法について教育者へ正確な情報を提供する。
教育者が適切な配慮や支援を行うためには、担任の教師は難聴や難聴児の聞こえに関しての知識が必要であり、アプローチしやすい指導書で理解へのハードルを下げることが望ましい。難聴児の学校生活(聴取、学習、友人関係等)で生じやすい問題と必要な対策について指導教員用パンフレットを作成した。
2021年2月に発行した初版1,000部は、4月10日の時点で国内多数の都道府県より依頼があり、38医療機関、10療育・教育機関、6行政機関に配布した。追加2,000部印刷、岡山大学図書館にリポジトリ登録、4,000部以上ダウンロードされ、大阪府、三重県、高知県等においては難聴児が通う全ての小・中・高等学校で配布されている。またOHKでの共同企画にも選出されている。
日本耳鼻咽喉科・頭頸部外科学会・学校保健委員会・乳幼児委員会推薦
日本小児耳鼻咽喉科学会、学校保健・学校医大会、聴覚医学会等講演
パンフレット初版「先生編 難聴をもつ小中高校生の学校生活で大切なこと」
OHKライブニュース 2021年9月14日
担当者
中川 敦子