持続可能な経済・社会「ケアエコノミー」の研究

背景

日本で、また世界で、家事や育児・介護・看護の多くは家庭で女性によって無報酬でおこなわれています。この無償ケア労働(アンペイド・ケアワーク)に日本人女性は1日平均3時間28分を費やすのに対して男性は1日平均44分(平成28年『社会生活基本調査』)。男性が有償労働に費やす時間は女性より長いですが、無償・有償労働を合わせると女性の方が長く働いていますSDGターゲット5.4は公共のサービス、インフラおよび社会保障政策の提供を通じて女性によるアンペイド・ケアワークを減らし、家庭と社会、また男女間でのケアの分担を奨励しています。ケアの分担に伴う経済活動(ケアエコノミー)はジェンダー平等の他、雇用の創出、貧困削減など持続可能な経済・社会づくりに貢献することが期待されています。

 

活動の目的・活動の概要

これまでのケアエコノミーに関する調査研究は、アジア太平洋諸国への政策提言として国連のSDGsベースライン・レポート(2018年)などを通じて発表。2019年2月には岡山大学ダイバーシティ推進本部男女共同参画室女性教員支援助成金の支援を受け国際シンポジウムを開催。岡山大学教職員・学生、研究者、市民らとケアの視点で民主主義、経済・社会政策を考えることができました。

 

今後の計画

シンポジウムに登壇した研究者らとSDGターゲット5.4に関連して学際的な国際共同研究を進め、ケアエコノミーの発展を通じてSDGsの推進を続けていきます。

 

国際シンポジウムの様子(岡山大学)

担当者

© Okayama University

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