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水は農業にとって必要不可欠です。そして水を農地に供給する「灌漑」は営農管理の中でも重要な位置にあります。特に水資源が切迫している半乾燥地域では、限られた水資源を如何に有効利用し、食糧生産を安定化させるかが、キーポイントです。安定した食糧生産に必要な灌漑の時期や水量を適切に管理するためには、まず水資源の利用可能量を評価する必要があります。
私たちは対象地域の灌漑計画に基づいて,流域レベルの水利用可能量を評価します。データは現地観測と農家へのアンケートなどを通して収集し、流域シミュレーションモデルによって解析します。伝統的な灌漑用水の配分管理では、灌漑エリアの上流、中流、下流において、空間的に極めて不均一な配分になりがちです。私たちは、灌漑用水をできるだけ均等に配分するための代替管理方法を考案したり、現在の方法を改善したりすることによって、灌漑効率の改善・向上を目指しています。
灌漑効率を改善・向上させると、流域における水の利用可能量が向上します.これは耕地面積の拡大、生産量の増加、そして食糧生産の安定性向上に繋がります。
学部生・大学院生を巻き込んだ実践型の教育研究を通して、高度な知識と幅広い視野を持った人材を育成すると共に、地域と課題を共有して、将来気候変動への適応策を模索します。
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