医学生に対する消化管内視鏡のシミュレーション実習

【取組概要の内容】
 

社会的背景

消化管内視鏡診療の技術的教育は、かつて指導医の背中を見て学べという時代が長らくありました。研修医など初学者は、事前に練習を行う機会を与えられることもなく、いつも患者さんに対してぶっつけ本番を強いられてきました。この教育方法は、医師にとっても患者にとっても不利益で、多くの問題を抱えていました。
 

活動の目的

初学者でも質の高い内視鏡診療を行うことができる、教育方法の改善。
患者さんにとっても、やさしい内視鏡診療の実践。
誰が施行医であっても、同じ質の医療が提供できる。技術の均てん化。
卒前教育として、内視鏡診療に実践的興味を持たせること。

活動の概要

岡山大学では、多くの分野でシミュレーション実習を卒前教育から積極的に取り入れ、全ての学生に早期から実践的で質の高い学びを提供しています。消化器内科では、消化管内視鏡のコンピューターシミュレーティングを、研修医への教育みならず、学部学生の基本臨床実習にも取り入れています。全国的にも、このようなシミュレーション実習を導入している大学は少なく、学生からも好評を得ています。

期待される効果

質の高い医療を患者さんに提供することができる医療者の育成。
将来医師として働く医学科生の、プロフェッショナルマインドを呼び起こし、醸成する。
 

 

参考URL

http://www.okayama-gastro.com/

ドイツ人の医学生が岡山大学に短期実習に来たときの印象的な写真。 医学科5年生の基本臨床実習生とともに、消化管内視鏡のコンピューターシミュレーティングに取り組んでいます。同じ目的の実習を共有することで、お互いに英語によるコミュニケーションを積極的に行うことも、良い経験になっています。 学内外を問わず、質の高い教育をみんなに与え、その先に、どこの国にいても、どこの地域にいても、質の高い医療を患者さんに提供することができる医療者の育成を目指しています。

担当者

© Okayama University

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