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様々な治療法の進歩にも関わらず、がんは、依然として、わが国の第一死因であり、従来とは異なる切り口からの治療の開発が、社会から求められている。また、がんはストレスで増悪することが知られ、現在のストレス社会において、がんに対する医療はますます重要である。岡山大学学術研究院医歯薬学域では、ストレスで変化する自律神経系に着目し、自律神経系とがんが連関する可能性を調べたところ、自律神経系の変調ががんの進展に影響し得ることを実験で明らかにすると共に、治療用ウィルスベクター(増殖能を欠如し、人体に安全)や薬剤等で自律神経系の機能を操作(神経の刺激、低減、除去など)することによって、がんの増大や転移を抑制する技術を考案・開発した。本事業は、神経系に治療介入(機能操作)することによって、がんを抑制する、「がん神経医療」という新しい治療を創出することを目指す。
様々ながんに対して、がん神経医療を開発し、そのメカニズムを解明することによって、「がん神経医療」を実用化し、わが国のがん患者さん、そして、世界のがんに苦しむ人々の健康と福祉に貢献するような効果が、期待される。
http://okayama-u-physiol1.jp/index.html
担当者