エチオピアの酸性土壌に耐性のオオムギの開発

岡山大学ではオオムギの酸性土壌耐性遺伝子の研究を進めており、主要な遺伝子による耐性が東アジアと北ヨーロッパに局在していることが判明している。エチオピアはオオムギの多様性の大きな地域のひとつであり、岡山大学では約千系統のエチオピアで収集されたオオムギを保存しているが、これらに耐性系統は含まれていない。現地ではオオムギが食用として用いられているが、近年化学肥料の多用によって、土壌が急速に酸性化しており、ほとんどオオムギが収穫できない圃場が拡大している。  
岡山大学資源植物科学研究所では、エチオピア・ハワッサ大学との共同研究によって、研究者を招聘して、遺伝子鑑定によって耐性遺伝子を選抜する技術を提供している。さらに,岡山大学が保有する耐性品種とエチオピアのオオムギ品種を交雑して、遺伝子鑑定によって現地に適した耐性品種を育成する研究を進めている。  
このような活動によって、不良環境を克服し、エチオピアの主食のひとつであるオオムギの生産を確保しようとしている。 

 

エチオピアの一軒の農家で栽培されているオオムギの穂の多様性

エチオピアの一般(左)と酸性土壌(右)のオオムギ(耐性導入系統・感受性品種・耐性品種)

担当者

© Okayama University

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