目的
地球上にあまねく存在する水をエネルギー資源として利用することは、化学エネルギーの創生とエネルギーサイクル構築の観点から極めて重要。次の2点に対する指針を提供することを目的とする。
- 日本近海に埋蔵されているメタンハイドレート(メタンと水の結晶)からのメタンの生産、ガス貯蔵
- 環境負荷の少ないハイドレートを、水素やオゾンの安全な貯蔵法や蓄冷材として活用
活動
- メタンハイドレート、水素ハイドレートなどの安定性の基礎原理の確立
- スパコン「京」およびポスト「京」を用いた大規模 シミュレーションによるメタン及び二酸化炭素ハイドレート生成解離機構の解明
- セミクラスレートハイドレートの蓄冷剤としての活用方法の探索
今後の計画
- 溶液化学、生物化学で重要な疎水性水和とハイドレートの構造・物性の相関の研究
- 極端条件下での窒素や一酸化炭素ハイドレート生成条件の理論、ならびに外惑星系におけるハイドレートの存在可能性の探求
【左上】ハイドレート構造【左下】 「京」を用いた、融解とメタン生成のシミュレーション