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21世紀以前の材料化学は、石炭や石油等の化石燃料の研究に基づいて発展し、我々の生活を豊かにすることに貢献した。一方で、化学は環境破壊を引き起こした一因とみなされている面もあり、SDGsと逆方向のイメージを持たれがちである。しかし、現代の化学は、SDGsの達成を支える革新的な材料を創造する力を持っている。例えば、近年の化学研究では、省エネ自動車のための高強度軽量材料、エネルギー貯蔵デバイス、海水の淡水化膜などに適用可能なナノ材料の開発が進められている。その中でも特に、再生可能な材料である炭素(カーボン)が着目されている。
我々は、ナノカーボンを天然黒鉛や木(特に間伐材)から簡便に製造する技術を確立し、その用途開拓を行っている。本技術は、革新的な材料を世に提供することにより、産業と技術革新の基盤形成に貢献するとともに、SDGsに掲げられている多くの目標の達成を下支えするものである。
http://www.tt.vbl.okayama-u.ac.jp/research.html
天然資源からカーボンの作製とその応用
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