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洋上風車は送電・設置コストが高いため、風力の微弱な陸地近くにしか設置できず、排他的経済水域に眠る膨大な風力エネルギーを取り出すことができない。また、巨大な浮体で漁場を占有するため漁業と競合する。
カイトで捉えた洋上風力で帆走しながら水流タービンで発電する“自律高空帆走発電”を開発中だ。発電した電力は浮体内に蓄電しながら洋上を自在に移動するため漁業と競合しない。さらに遠洋の膨大な未利用風力を獲得することでカーボンニュートラルを実現する。自律航行機能を備え、高い機動性ゆえ、観測・監視・通信機器を搭載すれば、気象・津波観測、海底資源探査、海上保安、洋上通信、海洋ゴミ回収など発電以外の多用途にも利用できる。自律高空帆走発電によって、広大な排他的経済水域を仮想的な国土のように活用し、その膨大な洋上風力でカーボンニュートラルを実現するDeepSky構想を提唱している。
自律高空帆走発電の水流タービンの羽根には独自開発のHydro-VENUS技術を用いる。流体励起振動の原理で駆動する羽根で、原理的に失速しない。通常の翼型プロペラに比べて羽根形状が単純で製造しやすく低コスト・高強度だ。日本,欧州、米国、中国、豪州で特許を取得し、(株)ハイドロヴィーナスを設立している。
https://www.cc.okayama-u.ac.jp/~hiejima
https://www.facebook.com/hydrovenus/
担当者