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現代社会における課題の多くは簡単に解決策が見いだせない複雑なもので、人々の協働なしには解決しえない。よって、ダイバーシティへの寛容性と、文化や専門分野を超えた協働の技能を兼ね備えた人材を育成する必要がある。
当分野とその関連分野(環境経営学系)に配属が決まった学生(3年生)に対し、地域活性化・環境保全・地域福祉など、持続可能な社会の構築に向けた社会的施策に関するテーマを与える。課題の具体化から現地調査を経て成果のとりまとめに至る一連の流れを学生に体験させるとともに、成果を他大学(専門分野が異なる)と共同で行う「大学間合同ゼミ」や、大学内外の留学生(文化が異なる)と行う「多言語ゼミ」において発表・議論させる。
「大学間合同ゼミ」は、既に埼玉大学、明治大学、関西大学(経済学系や農学系の研究室)などと実施してきており、分野配属まで主に「理系」の学習を行ってきた当分野の学生が受ける知的刺激は大きい。本事業では、これを発展させ、留学生ともゼミを通じた学術的交流を行うことで、異分野と異文化という2つのダイバーシティをもつ社会での議論を体験させる。一連の活動を通して学生に「アコモデーション(異なる価値観の並立とその受容・総合)」に至るための技能を体得させることで、異分野・異文化をつなぐ人材育成に貢献することが期待できる。
担当者