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環境に配慮した低炭素な暮らしは、我われの日常生活における“制約”や“負担”といった負のイメージを連想させることも多い。しかし、都市計画の世界的な成功事例をみると、「低炭素」で「住みやすい」とされる都市(エコ・リバブルシティ)は実に多い。さらに興味深いことに、これら都市の多くが、過去に深刻な環境的課題を抱えたことを契機に、数十年かけて理想とする都市像を実現している。
本研究では、①低炭素でかつ住みやすいを同時に実現する「エコ・リバブルシティ」の都市構造モデルを特定するとともに、②国内外の地方都市をケーススタディとした調査・分析などを通じて、その実現のための計画論を構築する。
将来の目指すべき都市像として「エコシティ(主に環境分野)」や「リバブルシティ(主に都市計画分野)」等、これまで別々に掲げられてきた。本研究は「低炭素」という環境的側面だけでなく、同時に居住者の「住みやすさ」をも効率的に向上させる「エコ・リバブルシティ」に対する科学的根拠を積み上げる。
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