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“地域創生”が【点の梃入れ】ならば、“瀬戸内学”の目指すのは【面の底上げ】である。多様性豊かな自然や環境、構造に根ざした瀬戸内地域に、基礎学問と社会実践を横断するシヴィック・アントレプレナー人材の育成拠点の構築を目指す。官民連携の中核的担い手たちをコミュニティ・パートナーと位置付け、学生らとの地域協働学習プロジェクトを実践する。
瀬戸内地域は、ウミ・ヤマ・シマ・ムラ・マチを面として包含し、単一の行政・企業・NPOでは統制しできない広がりと複雑性を備える。そこで活躍できる中核的人材はコミュニティ・パートナーとの協働の中で、計画とリフレクションを通じ、シティズンシップやマネジメント能力を涵養し、当事者意識と自己効力感を育む。教委や福武財団などの協賛によるUNOICHI(宇野港拠点のマルシェ)では学部生がブースを設けて、豊島産廃事件の報告と復興のシンボルとして豊島産みかんのPRを行った。この活動は広がりを見せ、しまなみ海道観光資源化プロジェクトの調査を開始した。世界7大サイクリングコース(CNN)に名を連ねるまでの過程を、尾道・今治両市、愛媛・広島両県、台湾の自転車メーカーGIANTらからなる官民プロジェクトとして捉え、関係者や地域住民への包括的インタビュー調査を構想している。
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