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地球温暖化と都市部のヒートアイランド化は、地域住民の健康・安全を脅かす状況になっている。また学校や地域におけるスポーツ活動時の熱中症、職域での熱中症、高齢者の日常生活における熱中症のケースは多く、人々の健康と安全を守る包括的な予防対策が必要である。
本学学生の熱中症予防対策を進めるとともに、地域社会と連携して、すべての人々に熱中症予防対策を行きわたらせる。
2006年より環境指標である湿球黒球温度(WBGT)の測定装置を自主開発し、2008年以降WBGTのオンライン・リアルタイム表示に取り組んできた。2014年以降、津島キャンパス・鹿田キャンパス屋内外において、いつでも誰でもPCやスマホの画面で直近15分以内のWBGTを参照可能にしている。
学生のスポーツ系課外活動を中心とした熱中症予防対策の重要性が増し、熱中症予防対策マニュアル(現在改訂第6版)や 「指導者のための熱中症予防ノート」を作成し、熱中症予防対策講座(安全教育)および環境整備を実施している。さらに地域の教育委員会や保健所等と連携して、学校現場での環境測定と評価、実地調査結果にもとづく高齢者の室内熱中症対策を進めてきた。2019年度には第3回熱中症予防シンポジウムを開催した。
学生の熱中症予防という直接的効果に加えて、地域社会への波及と安全マインドを有する次世代の育成に役立つと考える。また測定・表示システム一式は自主開発で汎用性があるので普及させたい。
https://www.iess.ccsv.okayama-u.ac.jp/koudai-shien/sports/