水資源保全のための地下水環境モニタリングシステムの構築

背景・目的

地下水が関係する環境問題は多岐に渡っており、水資源保全につながる問題解決のためのロジックが構築されていないものも多い。そこで、本活動では、電力消費量の少ないSi集積回路技術を使ったチップ型マルチモーダルセンサと自律性を備えた無線ネットワークによる通信システムにより、地下水環境モニタリングシステムの構築を目指す。

概要

長期的な計測データの変動から地下水状態の変化や対策効果を把握するためのシステムを構築する。具体的には、サーバーに送信される膨大なデータから各問題で対象とするパラメータに対する有意な変化を自動的に検出して評価することを可能とする。

効果

独自開発のマルチモーダルセンサは、様々な問題に適用可能であり、消費電力が少ないことから長期の計測に適している。また、通信システムは、機器を任意の場所に設置するだけで、特別な設定をすることなく通信インフラを独自に構築して稼働し続けることができる。万が一、機器の一部が機能不全に陥った場合でも、残った機器でネットワークを再構築してデータ通信が維持できる。そのため、地下水環境問題が顕在している地域に速やかに展開した上で、適切な状況の把握と対策に対する評価が可能となる。
 

 

担当者

© Okayama University

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