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熱帯〜亜熱帯海域に広がるサンゴ礁は、生物多様性が高いだけでなく、そこに住む人々の暮らしも支えているが、造礁サンゴはこのサンゴ礁の土台となる重要な生き物である。しかし、近年の地球温暖化や海洋酸性化がサンゴの成長を抑制することが懸念されている。本研究では、サンゴの骨格成長に焦点を当て、その成長メカニズムおよび環境ストレスが骨格成長に与える影響評価を行うことを目的とする。また、インドネシアとの国際共同研究により、過去の気候変動を復元した上で、現地のサンゴ礁への環境ストレスの影響評価を行う。これらの活動を通して、健全なサンゴ礁生態系の維持・回復に必要な知見の集積を図る。
新しい地球化学的手法や指標を用いた画期的な研究の推進。生物分野や気候モデリングなど多分野との学際的研究の探索。インドネシアなどサンゴ礁を有する国の研究者・学生との交流。アウトリーチ活動を通して、サンゴ礁の基礎的知識と現在の問題、また健全な生態系の重要性について正しく理解してもらうことを目指す。
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