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てんかんは全人口の約 1%で発症し、日本全国では患者が 100万人以上いると推測される頻度の高い慢性疾患です。しかしその診療に十分な知識・技能を有する医師は極めて不足しています。その最大の理由は、てんかんの診断と治療効果判定において必須である脳波判読に習熟することが容易ではないことです。脳波の指導ができる医師は少なくトレーニング環境は整っていません。岡山大学小児神経科では脳波において経験の蓄積がありますので、この状況を解決するために全国の次世代脳波判読者の養成に尽力しています。
脳波について向学心を有する全国の若手小児科医などを対象として、デジタル脳波判読を直接指導するためのハンズオンセミナーを夏に定期開催しており、毎年数十人が集まります。脳波判読の基礎から代表的なてんかん性異常まで理解することができ、脳波レビュー端末を自分自身で直接操作しながら、経験者から学ぶことができるという他にはないセミナーであるため、大変好評を博しており、希望者が増加傾向にあります。
この活動を通して脳波に習熟した医師を増やすことで、充実したてんかん診療が拡大して行くと期待します。
https://cneuro.hospital.okayama-u.ac.jp/
デジタル脳波ハンズオンセミナーの受講の様子
担当者