ミャンマー医療教育の質的転換を目指したミャンマー医療人材の受け入れ

ミャンマーでは、医療教育・臨床・研究に必要なインフラ欠如とともに軍事政権下の教育規制により、安全で質の高い医療提供が難しい状況にある。さらに、教員自体の教育・臨床・研究能力も、教育システムの劣化や能動的学習の欠如により著しく低下しており、将来のミャンマー医療を担う医療人材の育成が極めて困難な危機的状況にある。

これに対し岡山大学医療系組織は、約20年にわたりミャンマー医療や医療教育に携わる幅広い領域の医療人材の育成を実践し、これまでに約100名の留学生・研修生を受け入れてきた。同時に、ミャンマー現地での医療連携に伴う医療教育を実践してきた。これらの活動は現在、医系・歯系・薬学系と医歯薬全体に拡大してきている。
1)医学系:国費・JICA支援による長期留学生の受け入れ。大学病院での短期研修。現地での医療連携や講演による教育活動。ミャンマー学部学生の短期受け入れ(長期留学生による学部学生の教育(屋根瓦方式))。
2)歯学系:国費支援による留学生受け入れ。大学病院での短期研修。現地講演や口腔がん検診を通じての教育。

将来の医療教育に資する人材育成により持続的なミャンマー医療教育の質的転換と保健医療の充実、そして国際的なパートナーシップの確立を目指す。
 

 

医学系:学部学生の受け入れ

歯学系:現地での口腔がん検診と教育

© Okayama University

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