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医薬品(くすり)は、「生命機能を制御する」ことで、病気の治療を行い、多くの命を救ってきましたが、新薬の研究開発には巨額の費用と長い年月を要し、かつその成功確率は極めて低いことが問題となっています。そのため、全く新しい発想による創薬が望まれています。
生命機能はアデノシン三リン酸の「加水分解エネルギー=52 kJ/mol」で制御されています。一方、太陽光エネルギーは4倍以上大きな値(240 kJ/mol)です。このことから、私たちは「光で生命機能の制御が可能=光がくすりになる」と着想しました。具体的には、自然から光受容タンパク質ロドプシンを単離・同定し、機能・構造解析を行い、光による人工的な細胞運動の制御、脳神経系の制御、細胞死を実現しています。新生児をはじめ全ての人々に「光」という名のくすりを届けることで、健康と福祉に貢献するとともに、再生可能エネルギーである光の利用を通じて、エネルギー問題にも貢献します。
光を使って体内で薬の放出をコントロールしたり、遺伝子操作でヒトにロドプシンを組み込み、光により病気を治療するなど、本研究は、光を使うという全く新しい発想による創薬につながります。
http://www.pharm.okayama-u.ac.jp/lab/bukka/index.html
担当者