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法の支配をめぐる問題は、冷戦後の国際社会における研究上の主要な関心事となっており、特に発展途上国における司法への平等なアクセスと民主化プロセスの進展をめぐる問題を考える上で「鍵」となる主要な研究上のテーマである。
ロシアやバルト三国をはじめとする旧ソ連諸国における憲法裁判所や最高裁判所などの司法による活動が政府機関の政策に与える政治的影響をめぐる問題に焦点を当て、汚職や少数民族の権利に関わる政治状況の分析を通して、旧ソ連諸国における法の支配の実態と民主化プロセスの進展をめぐる問題について、明らかにする。
汚職や少数民族の権利をめぐる問題を題材として、憲法裁判所や最高裁判所を主たる対象とした司法の活動について調査し、かつ、こうした司法レベルの活動がロシアやバルト三国をはじめとする旧ソ連諸国の実際の政策とどのような形で関係しているのか分析することを通じて、当該諸国における法の支配をめぐる政治上の問題点について考察する。
ロシアやバルト三国をはじめとする旧ソ連諸国の事例研究を通して、法の支配という観点から、発展途上国が抱える主要な課題としての「汚職の撲滅」や「民族紛争の解決」に取り組む上での有意な助言を提供する。
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