今回のSDGs Personsでは、2022年度2学期に開講される「【学生発案講義】岡山大学SDGsゲームショウ2022~ゲームを企画してSDGsを学ぼう!」を企画したSDGsアンバサダー松田悠さんにお話を伺いました。
岡大入門講座がきっかけでSDGsアンバサダーに
――はじめに自己紹介からお願いします。
理学部地球科学科4年の松田悠です。東京都出身で、気象や大気科学について勉強したいと思い、岡大を選びました。SDGsアンバサダーには1回生から入っています。部活は、小学生の時から琴をやっていたので邦楽部に入り、部長を務めていました。趣味は音楽を聴くことで、朝はジャズを目覚ましがわりに聴き、落ち込んだときはアイドルのハロープロジェクトを聴いて元気をもらっています。最近は世界史にはまっていて、中世ヨーロッパの勉強をクラシックを聴きながらしていますが、そのときの宮廷の生活を曲にあわせて妄想していたりします(笑)
来年は大学院に進学して都市気候について研究できたらなと思っています。
――ありがとうございます。どうして1回生からアンバサダーに入ったんですか?
私はSDGsについてもともと知っていたわけではありませんでした。岡大に入学し、入門の授業でSDGsが猛プッシュされていて、そこでSDGsという単語を知りました。その授業でSDGsについて調べて、どういうことをしているのかを理解していくにつれて、
これからSDGsに関わることができたら、大学生活がより華やかで色とりどりになるんじゃないかなと思い、アンバサダーに入りました。
――アンバサダーに入ったもののコロナの影響で思うように活動できなかったんではないですか?
確かにほぼオンラインでの活動なので、集まる人数が少ないときもあります。でも私はコロナ渦になってメールやMoodleの通知にちゃんと目がいくようになったと思います。その通知の中に「学生発案講義をやってみないか」という募集があり、それを見て参加して今に至っています。ちゃんと見る習慣がついてよかったと思います。
学生発案講義で履修者のクリエイティビティを高めたい
――学生発案講義はどのように企画されていくんですか?
発案講義のメンバーは全体で10~15人いまして、みんなやりたいことを提案してグループに分かれていきます。私たちの発案講義は3人のメンバーで行っています。毎年5~6月ぐらいに全体の会議があって3~4学期開講を目指して企画をしますが、今回の講義は間に合いませんでした。でも結果的には前期の開催が今までなかったのでよかったかなと思っています。
――どのような講義内容か教えてください。
ざっくりいうとSDGsについて学習できるゲームをグループで企画して発表してもらいます。外部講師の方もお呼びしていて、SDGsカードゲームクロスの岡山版を作成している環境学習センター「アスエコ」の柏原様に講義をして頂きます。企画したゲームの中間発表、最終発表を行い、最終講義では柏原様にフィードバックを頂きます。
――なぜこの内容にしましたか?
多くの講義は先生の話を聞いたり教科書を読んだりとインプットを軸とする内容のものです。もちろんインプットも大切ですが、
アウトプットの割合を増やして創造力を育む場を提供しようと思いました。アウトプットすることでインプットしたことを忘れにくくなりますし、SDGsのゲームを企画したこと自体強く印象に残ると思います。ゲームは身近で親しみやすく、楽しみながらできると思ったのでこの内容にしました。
――ありがとうございます。SDGsは幅広いテーマをカバーしていますが、松田さんが特に興味関心のある分野はなんですか?
都市の気候について勉強したいのもあるので環境系はもちろんですが、インフラ系も面白そうだなと思っています。また、塾でバイトをしているので教育系にも興味があります。発達障がいの子がいる塾で働いていたことがあり、その子の体調や、気持ちのアップダウンをしっかり見ながら臨機応変に対応していました。ほかにも生活保護をもらっている家庭の教育支援のボランティアに参加した経験もあることから、
普通の子だけじゃなくて特別な子の教育にも関心を寄せています。
たくさんの人と出会えたから人脈も視野も広がっていった
――なるほど、様々なご自身の経験が興味関心につながっているんですね。松田さんがSDGsアンバサダーとして活動するにあたって大切にしていることを教えてください。
人の意見を尊重することです。アンバサダーにはかなりいろんなことをされている方が多くて、今現在もう一個学生団体に所属している方などたくさんいます。みなさんとても知識が豊富で様々なバックグラウンドを持っているので、
たくさん意見を聞くことを意識して、意見してくれた人を敬う気持ちでいます。
――最後にみなさんへメッセージをお願いします。
SDGsアンバサダーとして活動しているというとなんだか敷居が高く感じると思いますが、実は私も高校生の頃はそう思っていた側でした。環境活動している人に対して、うわあ...と正直思ってしまっていたんです。でもその遠ざけていた側に一歩踏み入れてみると、そこにはいろんな方がいて、たくさんの活動をされているアンバサダーの方々がいました。その人たちと交流することで自分の刺激にも勉強にもなってどんどん視野が広がっていきました。理系だけど教育やインフラに興味がわいたのは、多くの人と出会って視野が広がったおかげです。だから
是非アンバサダーに加入して、自分の視野を広げたり、人脈を形成したりしていってほしいなと思います。
――松田さん、ありがとうございました!