今回のSDGs Personsでは、
岡山大学SDGsアンバサダー大学公認団体「Copain」に所属している森本翔大さんにお話を伺いました!Copainは鹿田キャンパスのSDGs活動を活発にするために、「
美しいキャンパスプロジェクト」を立ち上げて取り組んでいます。「美しいキャンパスプロジェクト」は、
2022年度岡山大学SDGs推進表彰奨励賞を受賞しました。取組発表会の様子は
こちらをご覧ください。
「多岐にわたる活動をしたい!」 その思いを叶えられたCopainとの出会い
オンラインミーティングの様子
――はじめに、岡山大学SDGsアンバサダー大学公認団体「Copain」がどのような活動をしているのか教えてください。
Copainは2021年12月に保健学科5名で活動が開始され、
津島キャンパスのように鹿田キャンパスでもSDGs活動を活発化させたいという想いから「美しいキャンパスプロジェクト」を立ち上げたことを皮切りに、多方面に活動を展開しています。2023年3月現在は保健学科3専攻(看護・放射・検査)の学生10名と、アドバイザーとしてご参加してくださっている教員3名(保健学研究科長
廣畑聡教授、保健学域
森教授、ヘルスシステム統合科学学域
原田教授)の合計13名で活動しています! Copainは月1回のミーティングを行うとともに、日常的にメンバー同士で連絡を取り、企画を考えたり、相互にボランティアへ誘い合ったりしています。昨年は、コロナ感染防止ポスターや献血推進のポスターの作成、現代の水問題と真摯に向き合ってきた企業であるWOTA様から大学にご寄付頂いた循環型手洗いスタンド「WOSH」を用いた「水の大切さ」の振り返り 、真備町の災害復興フェスやNPO法人だっぴ様開催のイベントへの参加等、多岐にわたる活動を積極的に行いました。
――ありがとうございます。森本君がCopainに参加した理由を教えてください。
Copainは単一の限定された取り組みではなく多種多様に活動をしていて、自分にうってつけだと感じたからです。実のところ、僕自身は小中高生時代において社会貢献につながるような活動は全くしておらず、強いて言うなら、僕がやっていた最大の社会貢献は、コンビニでの購買時に出たおつりを募金箱に寄付することと、地域でのあいさつを中心とした声掛けぐらいだったといえます。そんな僕が高校卒業後に、東京や大阪に旅行した折、いろいろなボランティアをしている人が目に留まりました。最初は「すごいな、よくできるよな。」と感心していただけだったのですが、だんだんと
「僕もボランティアをする側にまわり、人のお役に立てる人間になりたい。」と考えるようになりました。そうして大学に入ったらボランティアをしようと思い立ち、岡山大学はSDGsが有名であり、SDGs活動をしている団体に参加しようと心に定めていました。ところが、入学前にネットで検索しても鹿田地区の活動は結果に上がってこなかったため,津島地区の団体に入ろうかとも検討しましたが、いずれも一つの目的に対して活動を極めているところが多く、自分の目指す、「多岐にわたる活動をしたい」という思いが叶えられそうにありませんでした。なぜならSDGsのゴールは1つではなく、存在するすべての人や物・環境が絡み合い関係し、それらにバランスの取れた配慮が必要だからです。いっそ1人で活動しようかと思案していた時、
2022年度新入生オリエンテーションで「Copain」の活動紹介に触れ、「楽しそう!やりたいことをやれそうだ!」と感じ参加しました。今では「Copain」のメンバーや教員の方々、岡山大学に関わっている人たち、そしてこれまで出会ってきた全ての人たちのおかげで、「過去1」、自分のしたいことをすることができ、とても楽しいです。
SDGsの認知度を高め、関心をもってもらうために取り組む「美しいキャンパスプロジェクト」
「美しいキャンパスプロジェクト」について発表する森本君
――「美しいキャンパスプロジェクト」とはどのような活動ですか?
津島地区と比べ、鹿田地区ではSDGs活動が活発でないため、活性化させたいという思いから「美しいキャンパスプロジェクト」を立ち上げ、日々、活動を継続しています。
「美しいキャンパス」とは、「調和が取れており、そこで学ぶ学生が快く感じ、さらには学生の心や態度がサスティナブルな社会を目指した好ましく理想的であるキャンパス」を意味しています。僕なりにこれを解釈して「Copain」の活動に取り組んでいます。人ってある程度心にゆとりや余裕がないと他の人に優しくできないですよね。だから、心にゆとりや余裕があれば社会の調和が取れていくと考えているので、それを支援、かつ応援していくのが「美しいキャンパスプロジェクト」だと考えています。
「美しいキャンパスプロジェクト」を進める中で、
目標にしてきたことは、「SDGsの認知度を高め、関心を持ってもらうこと」です。SDGsの認知度を上げることで、人は自分自身が社会を構成する一員だと気付き、広い視野を持って行動できるようになると考えています。
昨年度に行った主な活動は3つあり、1つめは、鹿田キャンパスにおけるコロナウイルス感染の予防行動の徹底を目標としたメール配信とポスター作成を実施しました。2つめは、水のない場所に設置できる『水道循環型手洗いスタンド WOSH』を用いた、「水の大切さ」の振り返りと啓発活動、そして、3つめは医療を支える土台として大切な「献血活動」を行いました。
――1つめのコロナ感染防止呼びかけのポスターはどのようなところを工夫しましたか?
ポスターの内容は、感染者数の具体的な数字を表記しエビデンスを示しつつ、学生としての視線を大切にし、皆に読んでもらえるよう検討を重ねました。例えば、「感染予防してください」といった一方的な呼びかけではなく、「自粛生活はもう飽きたよ…」といった学生の本音の代弁や、「いつも感染予防にご協力いただきありがとうございます」といった日々の実践への労いの気持ちを込め、学生から共感されるポスターを目指しました。出来上がったポスターは、岡山大学のHP、保健学科棟内、および鹿田地区のデジタルサイネージでの配信を行い、学生が目にする機会が極力増えるよう工夫しました。このようなポスターは、先生方からリスクコミュニケーションを学び、自分たちなりに考えながら、留意点を抑え学生の心に響くようなメッセージ作りを行いました。
コロナ感染防止呼びかけポスター
――2つめの水道循環型手洗いスタンド「WOSH」とは何ですか?
水道のないところでもコンセント一つあれば設置でき、使用した水の98%以上を、その場で循環する、手洗いとスマートフォンの除菌を行うことができる手洗い用機器です。これは、現在保健学科棟4階の実習室に置いてあるので、実習生の方は目にしたり使用しているかと思います。コンセントがあるところに移動させるだけで使用できることから、教授の部屋の前に移動していることもあり神出鬼没ですが(笑)、スマホも一緒に殺菌できる点が面白く、コロナやそれ以外の感染症対策にもつながり役に立っていると個人的に高く評価しています。
水道循環型手洗いスタンド「WOSH」
――「WOSH」を使いたいと思った理由は?
理由は2点あります。1つめは
災害時に綺麗な水を使えるようにしたいからです。災害時は、衛生的な水は使用できず汚れた水で手洗いして食事をとる機会が増えるため、感染や汚染の危険リスクが増加します。「WOSH」は独立型で電源さえあれば清潔な水が出るので、発災時の使用を想定しています。
2つめは
「WOSH」を使わせて頂くことによって貴重な資源である水にかかわる問題を自分事としてみんなで捉え、Goals6『安全な水とトイレを世界中に』の達成を目指したいからです。世界には綺麗な水を使えず、汚れた水で手を洗うことからいろいろな感染症の予防ができない地域がある一方で、例えばデニムをつくる際に大量の水が使用されているといった数多くの水問題があります。「WOSH」の設置によって、世界の水不足問題を学び、改めて有限なる水を大切に使うべきだとみんなで考えていけたらと期待しています。「WOSH」はまだイベントで取り上げたことはなく、今後は、新入生対象のイベントや他の企画でも「WOSH」を設置し、感染防止対策、更には世界が直面している水問題にまで目を向けてもらえるきっかけにしいきたいです。
――3つめの献血活動について教えてください。
献血活動を広めるために、まずInstagramや掲示板での呼びかけを行いました。特に、僕らの年代は交通事故件数が最も多いので、交通事故への注意喚起の意味も含め、「なぜ血液が必要なのか」「なぜ献血が大切なのか」について献血推進ポスターで訴求しました。
そして、2022年9月13日には岡山赤十字血液センター様から献血バスのご提供を賜り、私たち独自の献血活動が実現することができ、結果として31名の方々から採血にご協力を得ることができました。また、これ程多くの方が混乱することなくスムーズに献血できたのは、献血推進学生連盟の方々が呼びかけや受付等をしてくださったおかげです。献血は医療を支える土台であり、とても大切なことだと位置づけています。献血が不足すると安全な医療の確保することが不可能です。
僕たちは献血を行う当事者として、医療現場を支えることができる一端になっているという認識をもつことが大切であり、その重要性を今後も伝えていけたらと強く思います。
献血活動
――さまざまな活動に取り組むことができているのはなぜですか?
アドバイザーとして「Copain」にご参加いただいている保健学研究科長 廣畑聡教授、保健学域 森恵子教授、ヘルスシステム統合科学学域 原田奈穂子教授が知識や活動のサポートをしてくださっているおかげで、さまざまな活動をスムーズに推進してくることができました。
諸先生方の温かい庇護のもと、溢れんばかりの手助けや、応援のおかげで僕らはしたいことができ、心よりありがたいと感謝しています。 現在、廣畑先生とは保健学科棟4階にある自動販売機に「SDGsのラッピングをしよう」といった企画や、森先生とは保健学科の周りを「ガーデニングして整備しよう」と更なる計画を進めています。このガーデニングは、高大連携という形で花を選ぶところから高校生と一緒に取り組み、ともに植栽し、協働して私たちの環境を整備できたらと思いをはせ、高校生に熱く声をかけているところです。
保健学科棟の周りを整備する様子
――なぜ高校生と?
僕は、すべての年代において一番輝いているのは高校生だと思っています。 高校の3年間は大変ですが、とてつもなく大事な時期で、そのきらめく限定されたかけがえのない時間の中で、これから自分の歩む人生の方向性を決めていく今の高校生がどのようなことをしているか興味を持っているのです。それに加え僕自身が高校生の頃、先行く身近な先輩であり、自分の知らない何かを知っている憧れである大学の方から声をかけていただき自分の心の中にある正体のわからない躍動感が何なのかに対して答えを見出すきっかけとなる、なにか活動できるような場がほしいとずっと渇望していたので、今そのような場を高校生に提供できればと思い、声をかけています。活発な高校生と話しをすることで、僕らも触発されて頑張ろうと思えますね。
――鹿田キャンパスがこれから綺麗になっていくのがとても楽しみです。「美しいキャンパスプロジェクト」が2022年度岡山大学SDGs推進表彰奨励賞を受賞して、いかがですか?
やはり、一番に感じたのは
「嬉しさ」です。単純に、認めてくださったことが素直に嬉しかったですし、元来、僕たち「Copain」の活動目的は「鹿田地区でSDGsを浸透させて活発化させる!」というものですから、
目的達成に近づいていることが見えたことも嬉しかったです。また、表彰式では、今まで知らなかった岡山大学のSDGs活動の話を聞くことができ、大きな刺激を受けました。それが、次なる活動への意欲を奮い立たせてくれ、素敵な体験になりました。すべての皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。
多種多様な人と関わることで実感した活動成果や自身の成長
真備町復興支援フェスに参加
――さまざまな活動をされてきた中で、森本君にとって印象的な活動はありますか?
Copainでの活動の積み重ねを通して多種多様な人と出会い、常に学びがあり、成長していくことができているので、僕にとっては全てが印象的ですが、すぐ脳裏に浮かぶのは、
真備町での復興支援フェスへの参加です。この頃は、新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、医学部キャンパス内の感染拡大予防策が徹底されており、外部での活動が行いにくく、Copainメンバー以外の方と対話をする活動は少なかったのですが、この企画で初めて地域の人と関わりながら活動をしました。この 復興支援フェスの中で、
様々な方からありがとうと感謝の言葉をいただいたり、この地域への想いを伝えてくださったりと、岡山大学に入学してから初めて、「ちゃんと人の役に立っているんだな」と実感することができました。それまでは、活動への参加人数やその成果を把握しても、本当に役に立っているのかを実感しにくく、こちら側の一方通行だったのではないかと不安がありましたが、この真備町での活動によってモヤモヤが晴れたように感じました。
他にも、SDGsに関するワークショップに参加し、
多種多様な方々のSDGsに関する活動や彼らの想いを聞くにつれ、自分の視野がだんだんと広がっていく感触を得ました。皆さんとの触れ合いを通して自分自身の考え方がより柔軟になっていき、今まで感じていたたくさんのモヤモヤがすっきりとし、難問が解けたように嬉しくなりました。
――多種多様な方々と関わる中で、大切にしていることはありますか?
相手を否定したり判別することなく「こんな考え方の人がいるんだな」「そういう考えもあるんだ」と自分がその方をありのまま受け入れることです。そうすることで、自分がもっていた偏見や固定観念が大きく変わって視野が広がり、多面的な見方ができるようになりました。そこから新たに挑戦したいことを思いついたり、活動の幅が広がったりするのでとても楽しいです。
SDGsとは「自分や周りの人を大切にし、相手を思いやって行動すること」
SDGsワンデイユースキャンプに参加(主催:SDGsネットワークおかやま若者部会)
――森本君がSDGs活動をする上で大事にしていることは何ですか?
それは
「相手を思いやって行動する」ことです。以前から僕は、「SDGsってよく耳にするけど、何をしたらいいのかわからない」といった周りの声を聞くことが多かったです。例えば、「たしかに『Goals3すべての人に健康と福祉を』があるけれど、具体的に献血のどういうところがSDGsなの?」「感染予防ってGoalsの中に入っているのか微妙じゃない?」「LGBTQ+ってそもそもSDGsなの?」といったことです。そういう声を聞いていると、「SDGsってなんだろう」と自分でも考えることが時々あります。そのようにわからなくなった時、いつも判断基準にしているのは、「相手を思いやって行動できているか」「地球上の誰かを助けることができるか」どうかです。例えば、フードロス削減の取り組み一つをとっても、「生産者や小売業の方が懸命に作って売っているものが、無駄になったり捨てられたりしていると悲しくなるんじゃない?」と思いやった結果、生まれた行動なのではないでしょうか。
人を思いやり、その思いに基づいて行動することこそがSDGsなのではないかと僕は考えています。
ただ、相手を思いやって行動するのはとても大変であり、必ず他者とのすれ違いは生まれます。そのすれ違いから自分の心をすり減らしてしまうは、とても疲れてしまいます。
刑事ドラマでよく見かける市民の身の安全を守るため,家庭を顧みず犯人を捕まえ、働いている刑事は素敵ですよね。でもその刑事の妻は 家庭で問題が生じた時、やはり「他人様のお役に立つのは尊いけれど、家族のことも助けてほしい。」と困るはずです。まずは自分の生活基盤を整え、自分、次に家族、地域、日本、世界、地球といった自分に近いところから順に活動を広げていくことが持続可能なSDGs活動を可能にします。僕が生きてきた中で感じているのは、
「自分は家族のおかげで立つことができていて、友人や自分と関わるみなさんのおかげで歩くことができているんだ」ということです。だから、自分や周りの人々を大切にし、相手を思いやった行動をしていきたいと願います。そしてみなさんもまた相手を思いやった行動を取っていけるように、僕は多種多様な人々を柔軟に応援し、心の障害物を含め、力が及ぶ限り取り除ける活動を志しています。
――具体的にどんな活動をしていきたいですか?
高校生にとって、欲しい情報をありのままに伝えられるようなキャンパスツアーをしたいと考えています。先ほど、障害物をできる限り取り除けるような活動をしたいとお伝えしたとおり、高校から大学へ進学し、自分の予想と現実にギャップがあることに気が付く学生が数多くいるのではないでしょうか。そのギャップは「こんなはずじゃなかったのに…」といった、燃え尽き症候群や早期退学につながる可能性が危惧されます。そうならないためには、入学前にしっかりと大学について知りたい情報を得ることで、自分の理想と大学の現実を一致させ、「ここに僕は進学したい、そしてこの方向で人生を歩みたい」と心から希望できるようにマッチさせる必要があります。それを実現する具体策としては、
自己の希望する学部学科専攻の大学生と少人数で岡大キャンパスやその周辺を散策するツアーを考えています。少人数なら学生同士が目と目を合わせることで心が通いやすくなり、気軽に対話しやすく、更に、実際に学びの環境をともに見て回ることで大学生活を思い描きやすくなります。
それを現実のものとして先日、倉敷星陵高校に通う学生約20名と,我々岡大生有志12名で津島地区のキャンパスツアーを開催することができました。そこは、高校生は自己の疑問点や質問を臆することなく問いかけ、それに答える大学生も、返答の中に自分自身の想いを乗せて真摯に高校生に伝えており、両者が生き生きと双方向のコミュニケーションを広げていました。その光景から、
高校生は自分の将来の夢への解像度が上がり、一方の大学生は自分の通う岡山大学や自分自身に愛着と誇りを持てる機会になったことが見て取れキャンパスツアーを取り組んだ意義と成果を実感しました。
キャンパスツアーの様子
だれか1人の1000歩より、僕ら1000人の1歩が地球を救う大きな力になる
――Copainを選んだことで、今とても充実した生活を送られていることが取材を通してわかりました。話は少し逸れますが、森本くんが保健学科看護学専攻を選んだ理由は将来看護師を目指しているからですか?
看護師は、人を助け社会に貢献できる意味において素敵でとても魅力的です。僕は、そこから更にSDGs的思考を加えた看護系の職業に就き、誰かのやりたいことを叶えるために、その目の前にある障害物となるものを取り除き、助勢していく道に進もうとしています。今、日本が直面している、認知症などの高齢者問題や若者の自殺率などの社会問題を軽減する一端を担えればとも希望しています。だから、
誰かが何かしらで負った傷を回復できるよう援助したり、誰かのやりたいことを応援することで、地球上の誰一人取り残すことなく、みんながしたいことをし、心も体も健康でいて欲しいという願いからで看護学専攻を選びました。現在、日本だけでなく大変な人手不足です。一人単一の業務では世の中が回らない時代がやってきています。社会に出てフレキシブルに、そしてマルチに活躍し、人の支援をしていきたいと夢を抱いてます。
――とても素敵な夢ですね!それでは最後に、みなさんへメッセージをお願いします。
取材をしてくださった皆様、この記事を見てくださっている皆様、貴重な時間を使っていただきありがとうございました。僕らはみな、地球という名の宇宙船に乗る乗組員です。人間だけでなく、3000万ともいわれている生物種がそれぞれに生命を営んでいる貴重な地球号、この地球号は人間だけが欲望の赴くまま好き勝手した結果、今まさに大きな痛手を負い苦しんでいます。
僕らの活動する「copain」はフランス語で「仲間」という意味です。これを僕なりに英語で解釈すると「co-pain」、つまり「共同して痛みを担う」ということです。僕らに素晴らしい自然と活動する舞台を与えてくれている、文句ひとつ言わない懐の大きな地球号だけが痛みに苦しむのではなく、乗組員全員で分かち合えば、その痛みはとても小さくなるはずです。僕がしているSDGs 活動は、他の人が代わりにできることです。そして僕は、
「すごい人のスーパープレーよりみんなのプレーの積み重ねの方が大きな力になる」と信じています。だから、だれか一人の1000歩より、僕ら1000人の1歩が大切です。僕がしている最大のSDGs 活動は「食べ残しをしないこと」です。
どんな些細なことでもいいので自分や他の人を思いやり、まずは、僕ら岡大生から行動への 1 歩を一緒に踏み出してみませんか?どうすればいいか分からなければ、いつでも聞いてください。僕らの合言葉は“Copain”です!
――森本君、ありがとうございました!
Copainメンバーのみなさん