全学でのSDGsの取り組みを国連本部で発表:槇野学長ら、閣僚級のハイレベルフォーラム参加

 7月15日、午前8時~9時30分、国連本部内において、ユネスコ主催、日本政府・ドイツ政府・ケニア政府共催で開催された「Education for Sustainable Development for 2030」と題する国連ハイレベル政治フォーラム(HLPF)のサイドイベントにて、槇野博史学長が本学の取り組みを紹介しました。
 最初に、ユネスコ教育担当事務局長補のMs Stefania Gianniniより、SDGs達成のためのESDの貢献に対する関心を高め、2030年までのESDの将来計画を議論したいとの会の趣旨説明がありました。次に、文部科学省文部科学戦略官(国際)日本ユネスコ国内委員会副事務総長の平下文康氏より、会開催への祝辞とSDGs達成のためのESD推進において、本会を共催する日本、ドイツ、ケニアの各政府の果たす重要性についての話がありました。
 続いて、会の唯一の発表として槇野博史学長が、本学の取り組みを紹介。2005年以来、岡山市と連携しESDを世界的に先導してきたことや、槇野ビジョンのもとでSDGs達成のための全学および地域全体でのWhole institution’s approachを展開していること、この成果により第1回ジャパンSDGsアワードを受賞したこと、SDGs達成のための取り組みの具体例として、本学が中心となってESD教師教育のアジア太平洋フレームワークを作成したことを述べました。そして、本年11月に本学で開催予定の、ESD教師教育のグローバルフレームワークに関する世界会合を予告しました。
 Giannini教育担当事務局長補の司会で、広島大学教授(SDGs教育2030ステアリングコミティー共同議長)の吉田和浩氏、ドイツ教育学術省局長のMs Kornelia Haugg、ペルーのPlaneta OcéanoのMs Kerstin Forsbergによるパネルディスカッションもありました。SDGsは大きなアジェンダであり、教育なしにはSDGsは達成できないこと、その鍵となるのがESDであり、さまざまなセクター間のリンクやネットワークが必須であること、岡山大学はその先駆けとしてWhole institution’s approachを展開しており、グローバル基準に当てはまる能力と信頼性を持っていることについての言及がありました。槇野学長によるWhole institution’s approachの発表が特に印象的であったようで、ディスカッションを方向づけることとなりました。
 当日夜開催された、国連日本政府代表部特命全権大使主催の夕食会には、国連HLPFに参加する産学官からの日本政府代表団約20人が参加し、本学の槇野学長および横井副学長も出席。SDGsに関する日本の現状と今後の展開についてさまざまな情報交換が行われました。

国連ハイレベル政治フォーラムの概要はこちら

本件問い合わせ先
国際部
TEL: 086-251-7110
発表者:槇野学長、パネリスト:左からGianniniユネスコ教育担当事務局長補、LeichtユネスコESD課長
右から平下文部科学戦略官、槇野学長、4番目 Hauggドイツ教育学術省局長、5番目吉田和浩教授(広島大学)
左から横井副学長、別所浩郎大使、槇野学長
左から加藤要太参事官、槇野学長、星野俊也大使(次席)、横井副学長

© Okayama University

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