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国連教育科学文化機関(ユネスコ)などが中心となって実施している「持続可能な開発のための教育(ESD)」※1や国連が全世界を巻き込んで達成を目指している「持続可能な開発目標(SDGs)」※2に関する取り組みの情報収集と、本学のSDGs 、ESDの取り組みの情報発信などを目的として、槇野博史学長らが11月2~3日、フランス共和国パリにあるユネスコ本部を訪問しました。
ユネスコは、2005~2014年の「国連ESDの10年」、2015~2019年の「ESDに関するグローバル・アクション・プログラム(GAP)」を主導する国連の機関です。2005年に岡山地域がESD推進の地域拠点(RCE)となり、2007年には本学がユネスコチェアに認定されました。2014年には「ESDに関するユネスコ世界会議」を岡山市等で開催するなど、岡山地域や本学はESDを先導してきており、ユネスコとも深く関わっています。
今回の訪問では、槇野学長のほかに、横井篤文副理事・上級UGA、地域総合研究センター(アゴラ)の流尾正亮職員が、ユネスコ総会に関連した第3回ユネスコ/日本ESD賞授賞団体との会合やSDGs・ESD関連出版記念会などに参加。「ユネスコ/日本ESD賞」のスポンサーである日本政府を代表して参加していた文部科学省の林芳正大臣をはじめ、ユネスコのチェン・タン事務局長補佐や同教育局ESD課のアレクサンダー・ライヒト氏、ミリアム・テレック氏らと会談し、「槇野ビジョン」とともに共創する本学ならではのSDGs、ESDの取り組みについて精力的に紹介し、意見交換を実施しました。
2016年の第2回ユネスコ/日本ESD賞は、本学も参画する「岡山ESDプロジェクト」が授賞しており、ユネスコや文部科学省の関係者からは、「ESDの先進地である岡山で、岡山大学が中心となってより一層SDGs 、ESDの推進に尽力してほしい」など、期待の声もありました。
今後はこれらの関係機関とさらなる連携を深めつつ、これまで培ってきた本学ならびに岡山の地での特色ある取り組みを継続しつつ、槇野ビジョンの「実りの学都」を基礎としてSDGs、ESDを強力に推進していきます。
なお、本学と国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)、RCE岡山は、国連会議「SDGsの達成に向けたRCE第一回世界会議」を12月5日~7日の3日間、岡山市に誘致して開催します。
※1 「持続可能な開発のための教育」(Education for Sustainable Development;ESD)」
環境、貧困、人権、平和、開発などのさまざまな現代社会の課題を自らの問題として捉え、身近なところから取り組む(think globally, act locally)ことにより、解決につながる新たな価値観や行動を生み出すようにします。それによって持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動を行います。ESDは、「持続可能な社会づくりの担い手を育む教育」とも言えます。
※2 「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals;SDGs)
2015年9月に国連が開催した「国連持続可能な開発サミット」において「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されました。このアジェンダでは人間、地球及び繁栄のための行動計画として、宣言および目標を掲げています。この17の目標と169のターゲットからなるものが「持続可能な開発目標」(SDGs)です。
<参考>
岡山大学SDGs専用WEBページ「岡山大学×SDGs」はこちら
地域総合研究センター(アゴラ) 流尾正亮
TEL:086-251-8468