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本学と国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)とRCE岡山は12月5~7日、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」をテーマにしたRCE第1回世界会議を、岡山市の岡山コンベンションセンターなどで開催しました。
世界26の国と地域の自治体、研究者、NPO法人、市民グループの代表ら約200人が出席。気候変動、生物多様性、持続可能な生産と消費(食料)といった地球規模の課題解決にむけて、方策を議論し合いました。
初日(5日)の開会式では、岡山ESD推進協議会の阿部宏史会長(本学教授)、本学の槇野博史学長、UNU-IASの竹本和彦所長、岡山市の大森雅夫市長、環境省の小林正明顧問(前環境事務次官)があいさつ。また、UNU-IASの塚本直也プロジェクトディレクターが、RCEネットワークの動向について講演しました。
このほか、5日は全体会合「SDGsをふまえたESDの更なる展開」もあり、気候変動、生物多様性などについて議論し合いました。国の天然記念物・アユモドキを守る会の小林一郎代表や、おかやまエネルギーの未来を考える会の廣本悦子会長、イオントップバリュ株式会社の有本幸泰氏らが登壇しました。
本学が企画した「岡山からSDGsを考える-更なる産学連携の展開へ-」と題した全体会合2では、槇野学長が登壇し、「SDGsに共鳴して、大学を挙げて教育、研究、社会貢献を進め、新たな価値を創造していく」と話しました。また、神崎浩理事・副学長(国際担当)が司会進行する中、経団連企業行動憲章改定TF座長の関正雄氏(損害保険ジャパン日本興亜株式会社CSR室 シニア アドバイザー)が、SDGsにかかる国内の産業界の動向と、地域に対する期待について講演。一般社団法人岡山経済同友会の松田久代表幹事(両備ホールディングス代表取締役社長)もSDGsにかかる岡山の産業界の動向と、大学に対する期待について話しました。本学の産学連携事例として、冨田栄二工学部長が産学連携プロジェクトとして進めている環境負荷の少ないエンジンを紹介したほか、大学院医歯薬学総合研究科の那須保友研究科長が遺伝子治療薬の開発について、異分野融合先端研究コアの仁科勇太准教授による炭素材料「酸化グラフェン」などの素材開発の研究について、それぞれ紹介しました。
6日は全体会合や分科会を開催。7日は岡山市や真庭市の企業などを訪問し、本学が企画した真庭市のフィールドトリップでは、バイオマス集積基地・バイオマス発電所、CLT(直交集成板)専用工場、蒜山のワイナリーを視察しました。また、本学学生も、運営サポートスタッフとして本会議やフィールドトリップに参加しました。
※1 「持続可能な開発のための教育(ESD;Education for Sustainable Development)」
環境、貧困、人権、平和、開発などのさまざまな現代社会の課題を自らの問題として捉え、身近なところから取り組む(think globally, act locally)ことにより、解決につながる新たな価値観や行動を生み出すこと、それによって持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動のことです。ESDは、「持続可能な社会づくりの担い手を育む教育」ともいえます。
2014年秋には、国連「ESDの10年」の最終年として、先進的に取り組む岡山市で秋に「ESDに関するユネスコ世界会議」が開かれました。
※2 「持続可能な開発目標(SDGs;Sustainable Development Goals)」
2015年9月に国連が開催した「国連持続可能な開発サミット」において「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されました。このアジェンダでは人間、地球及び繁栄のための行動計画として、宣言および目標を掲げています。この17の目標と169のターゲットからなるものが「持続可能な開発目標」(SDGs)です。
※3 RCE
ESDに関する地域拠点。岡山市域は2005年、国連大学から世界最初の7地域の一つとして認定された。
【主催】国連大学サステイナビリティ高等研究所、岡山ESD推進協議会、岡山大学
【共催】岡山市
【協力】真庭市、公益社団法人おかやま観光コンベンション協会、株式会社岡山コンベンションセンター、両備ホールディングス株式会社、イオントップバリュ株式会社、岡山フェアトレードの会
【後援】一般社団法人岡山経済同友会、株式会社山陽新聞社
<参考>
岡山大学SDGs専用WEBページ「岡山大学×SDGs」はこちら
岡山大学副理事(国際担当) 横井 篤文
グローバル・パートナーズ 講師 木島 正博
TEL:086-251-8326