「岡山EXPOフォーラム 万博と私たちの未来」を開催

 12月14日に、本学キャンパスの創立五十周年記念館および大学会館で、SDGsアンバサダーが中心となって立ち上げた学生団体「OU!万博」が「岡山EXPOフォーラム 万博と私たちの未来」を開催しました。
 本イベントは、「大阪・関西万博と岡山の魅力を伝える」ことと、「学生一人一人の『考える』を深める」ことを目的として開催されました。
「OU!万博」は、新型コロナウイルスの影響により下火になっていた岡大生のSDGs活動をもう一度盛り上げたいという思いで、本学学生6人が立ち上げた団体です。日本経済新聞社大阪本社の方に直接企画書を持って行ったことから始まり、今回のイベントが実現しました。
 創立五十周年記念館での「メインステージ」では、万博マイスター・二神敦氏や、株式会社パワーエックス社長・伊藤正裕氏による講演などを行い、大学会館での「サブステージ」では、津島小学校吹奏楽部や岡山大学ダンスサークルSBFなど、岡山の小学生から社会人の計12団体によるパフォーマンスが行われました。ほかにも、立命館大学「おおきに」をはじめとする、岡山・関西で活躍する団体によるブース出展や、ホルモンうどんやトルティーヤなどの、世界と岡山のグルメが楽しめるキッチンカーが並び、万博への機運を高められるコンテンツが目白押しのイベントとなりました。
 「メインステージ」では、まずオープニングセレモニーとして、三村由香里理事(企画・評価・総務担当)からの開会あいさつがありました。三村理事は、「OU!万博」が日経新聞社大阪本社の方に企画書を持ち込んだことに触れ、「この主体性は、岡山大学の教育理念と一致している。このように自発的な行動が起こり、社会貢献につながっていることは、私たちにとって大きな希望となる」と話しました。
 次に、二神氏による講演と、万博クイズを行いました。講演では、実体験やユーモア、岡山で行われた「瀬戸大橋博’88」にちなんだエピソードなどを交え、万博に行きたくなるようなトークが披露されました。万博クイズでは、二神氏自ら大阪・関西万博公式キャラクターの「ミャクミャク」のかぶりものを身に着けて登場し、観客参加型のクイズで会場を盛り上げました。二神氏は「現地に行かずともインターネットで情報を得られる現代において、万博は時代遅れとの意見もあるが、リモート飲み会よりも対面の飲み会の方が楽しいのと同じで、万博も現地に行くからこそ味わえるものがある。『リアルにふれる』ことで感じることが多いので、ぜひ現地に行ってほしい」と語りました。
 次に、株式会社パワーエックス社長・伊藤氏による基調講演を行いました。17歳で起業し、株式会社ZOZO 開発担当取締役に就任して「ZOZOSUIT」の開発などに携わり、現在は株式会社パワーエックスの社長として活躍している伊藤社長の豊富な経験から、キャリア選択について講話がありました。伊藤社長は、「今の時代は、たとえ失敗してもほかの選択肢が豊富にあるラッキーな世代。起業しても転職してもいいから、たくさん調べて興味のあることに没頭し、価値を作っていってほしい。次の世代の大企業を作っていこう」と語りました。
 次に、日本経済新聞社岡山支局長・深野尚孝氏、株式会社パワーエックス社長・伊藤氏、狩野光伸副理事(SDGs・ダイバーシティ&インクルージョン担当)、中澤拓也さん(大学院ヘルスシステム統合科学研究科博士後期課程1年)、大西一碧さん(工学部工学科化学・生命系4年)、岡田栞那さん(グローバルディスカバリープログラム2年)によるパネルディスカッションを行いました。本パネルディスカッションでは、「ほかの人と違うことを始めた時に、どんな気持ちだったのか」や、「興味があることに向かって、一歩踏み出すには何が必要か」などについて議論しました。「自分がどんな性格で、どんなことをしたら幸せになるのかが分かることが大切」「人は困っていると本気になる。一歩踏み出す際に、自分が今いるところを捨てる恐怖があるうちは、それらが吹っ切れるほど本気になれるものが見つかっていない。もっと自身について考え抜くことが必要なフェーズなのかもしれない」といった意見が飛び交いました。登壇者からは、「改めて自分のキャリアや現状を見つめることができ、非常にいい機会になった」といった感想があり、登壇者も観客も自身の生き方を見つめなおすことができる、有意義なパネルディスカッションとなりました。
 最後に、エンディングセレモニーとして、日本経済新聞社 大阪・関西万博準備室長・楢崎健次郎氏による閉会あいさつで幕を閉じました。
 今回の交流を今後のSDGs活動にも生かし、岡大生のSDGs活動全体の活性化につなげていきます。

本イベントの企画・運営を行った「OU!万博」のメンバー

講演「万博へ行こう!」を行う二神氏

基調講演を行う伊藤社長

パネルディスカッションの様子

本件問い合わせ先

岡山大学 SDGs推進本部
 研究・イノベーション共創管理統括部 社会共創課
 TEL:086-251-8491

© Okayama University

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