本学工学部は、12月22、25日に国際中高大連携事業「SDGs Seminar 2023 Winter」を実施しました。同セミナーは、2020年度から実施しており、英語での講演、日本語での技術に関する講演、文化交流、キャリアに関する話題など、研究にとどまらず幅広いジャンルにおける国際連携として実施し、今回で4回目の開催となります。対面とオンラインで講演や演示実験を実施し、マレーシアの中高大学生、中国の大学生、日本の中高大学生らの合計196人が参加しました。日本国内からは、石川県や大阪府などの各地からオンライン等で集いました。
　開会に先立ち、後藤丹十郎農学部長のあいさつがあり、続いて、長岡技術科学大学の南口誠 SDGs推進室長とマレーシアINTEC教育大学のAbdul Halim Mamat教諭から国際連携セミナー参加者へのエールが送られました。
　セミナー1日目は、長岡技術科学大学の山口勇気講師らによる講演があり、UVレジンを用いたガラスカレットやマイクロプラスチックを封入するアクセサリーづくりも行いました。ガラスカレットは、日本山村硝子株式会社に協力、後援をいただきました。2日目は、中国科学院のLiu Xingzhu 博士（本学大学院自然科学研究科にて博士取得）らの英語講演が行われ、工学部と農学部では研究室見学など“自然化学”を楽しめるプログラムを数多く実施しました。セミナーの運営は、本学SDGsアンバサダー「ケムあぐりーズ（工学部と農学部を中心とした学生有志）」らが中心となってサポートしました。この2日間を通して、本学の自然系学部を中心に世界とつながることができました。
　参加者のうち、横山心優さん（高校1年）は、「自分の将来において、大学に進学することが楽しみになった。地域や世界に貢献したい」と話しました。本セミナーを通して、中高生・大学生・大学院生・教職員と多様なステークホルダーが学びを共有し、拡げていくことができました。また、本学農学部とも連携し、本学ならではの“自然化学”を体験できるセミナーとなりました。
　なお、本セミナーに先立ち、長岡技術科学大学・勝身麻美UEAらが本学那須学長への表敬訪問を行いました。