微生物インダストリー講座主催シンポジウム「SDGs時代の『麴菌×固体培養』を活かした新たなものづくり-発酵食品からアップサイクルまで-」開催

 本学寄付講座の大学院環境生命自然科学研究科微生物インダストリー講座は11月10日、シンポジウム「SDGs時代の『麴菌×固体培養』を活かした新たなものづくり-発酵食品からアップサイクルまで-」を開催しました。このシンポジウムは、学術研究院環境生命自然科学学域の神崎浩教授のコーディネートにより開催され、企業の方、一般の方、自治体関係者、大学生、他大学教員、本学関連教員など、昨年度のシンポジウムよりも多い約560人(対面:約160人、オンライン:約400人)が参加しました。
 微生物インダストリー講座は、微生物の力を産業利用する可能性を科学的に追及しています。今回のシンポジウムでは、固体培養のもつ可能性について様々な業界より講師を招き、現在注目されているキーワード「フードテック」「アップサイクル」への『麴菌×固体培養』の活用方法に焦点に当て、SDGs時代にふさわしい新たなものづくりについて情報共有とディスカッションを行いました。
 当日は本学の那須保友学長と株式会社フジワラテクノアート(岡山県)代表取締役副社長の藤原加奈氏のあいさつで開会し、神崎教授が寄付講座とシンポジウムの概要について説明しました。
 次に株式会社東レ経営研究所(東京都)産業経済調査部シニアアナリストの川野茉莉子氏が「発酵×アップサイクル:フードテックによる持続可能なイノベーション」と題して講演。引き続いて、独立行政法人酒類総合研究所(広島県)成分解析研究部門部門長の岩下和裕氏が「麴菌群のゲノム研究と日本酒醸造のDX化への新展開」と題して講演し、最後に八海醸造株式会社(新潟県)取締役製造部長の倉橋敦氏が「日本伝統甘味飲料麴甘酒の魅力-麴菌の食品機能の可能性-」と題して講演を行いました。
 講演終了後には講演者の3人に加え、株式会社樋口松之助商店(大阪府)取締役研究室長の山下秀行氏、株式会社ファーメンステーション(東京都)CTOの杉本利和氏、株式会社フジワラテクノアート専務取締役の狩山昌弘氏をパネラーとして迎え、「SDGs時代の『麴菌×固体培養』を活かした新たなものづくり」について、固体培養でのアップサイクルな取り組みの可能性と期待について、活気ある総合討論を行いました。
 総合討論終了後、本学大学院環境生命自然科学研究科の鶴田健二研究科長のあいさつで閉会しました。
 今回のシンポジウムを通じて、皆様の固体培養に対する期待が非常に大きいことを改めて認識するとともに、この技術をフードテックの一つとしてとらえ、さまざまな未利用植物資源のアップサイクルに活用できる可能性が高いことを共通認識としました。今後、微生物インダストリー講座として、産官学連携による固体培養を生かしたものづくりを更に推進していきたいと考えています。
 シンポジウムを記録した動画は、微生物インダストリー講座のYouTubeチャンネルにて順次公開します。昨年度のシンポジウムの動画も公開中です。動画の感想・ご意見などがありましたら、微生物インダストリー講座HPのお問い合わせページよりご連絡ください。

・微生物インダストリー講座のYouTubeチャンネル
・微生物インダストリー講座HP
 

左上:那須学長、右上:藤原副社長、左下:神崎教授、右下:鶴田研究科長

左上:川野氏 、右上: 岩下氏、左下:倉橋氏、右下:総合討論の様子

本件問い合わせ先

学術研究院環境生命自然科学学域(農)
大学院環境生命自然科学研究科 微生物インダストリー寄付講座
教授 神崎 浩
 TEL:086-251-8297
助教 深野 夏暉 
 TEL:086-251-8295

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