本学グローバル・ディスカバリー・プログラム(GDP)3年の布こころさんと、同プログラム1年のAkramjonova Dilyorakhon Azizbek Kiziさんが、北アイルランド・ベルファスト市で10月2~5日に開催された「次世代リーダー・グローバル・サミットOne Young World(OYW) 2023」に日本代表団の一員として参加しました。本学は、2015年タイ・バンコク市で開催されたサミットから公式パートナーとして参画し、毎年2人の学生代表と、オブザーバーとして横井篤文副学長(グローバル・エンゲージメント担当)を派遣しています。本学からの参加は、15年のタイ・バンコク市、16年のカナダ・オタワ市、17年の南米コロンビア・ボゴタ市、18年のオランダ・ハーグ市、19年の英国・ロンドン市、21年のドイツ・ミュンヘン市、22年の英国・マンチェスターに続いて8大会連続です。今年度は、岡山県教育委員会と岡山大学との協働による「おかやま夢育イニシアチブ」の一環として、岡山県の高校生として初めての派遣となる、岡山県岡山操山高等学校3年生の若松茉弥さんも岡山県高校生代表としてサミットへ参加しました。
今年で第13回目となるサミットは、世界196カ国以上から2,000人以上が出席し、10月2日に SSE Arena(北アイルランド・ベルファスト)において、民族音楽やダンス、各国を代表する国旗に彩られ華やかに開会しました。開会式ではベルファスト市最年少市長のライアン・マーフィー氏や第95回アカデミー賞短編実写映画賞を受賞した「Irish Goodbye」に出演し、同賞受賞作品に世界で初めて出演したダウン症を持つ俳優としてギネス世界記録にも認定されたベルファスト出身のジェームス・マーティン氏、ヨルダン王室ラーニア・アル=アブドゥッラー王妃らが登壇。「みなさんのようなヤングリーダーが、大きな問題解決に向けて小さな一歩を踏み出すことがとても重要です」とメッセージが発信し、全体セッションでは、ノーベル平和賞受賞者のムハマド・ユヌス博士から参加者に向けて「私たちは不可能を可能にするために生まれてきました。一緒に困難を乗り越えましょう」と自身の経験を踏まえたビデオメッセージが寄せられました。
布さんとAkramjonovaさんは、全体セッションやワークショップ、ネットワーキング(交流会)などに参加し、国連の持続可能な開発目標(SDGs)を枠組みとしながら、平和と和解、気候変動、食糧危機、教育、メンタルヘルスなどについて各国の代表者らと活発なディスカッションを行いました。イギリスとアイルランドで結ばれた北アイルランド紛争に関する和平合意(Good Friday Agreement)締結から25年となる今年、ベルファストで歴史的背景を学び、実際に和平交渉に関わったリーダーらの話を聞き、現地の現状を体感することで、平和と和解の重要性について深く考えることのできる貴重な機会となりました。
2024年度のOYWサミットは、カナダのモントリオールで9月18~21日に開催される予定です。
○次世代リーダー・グローバルサミットOne Young World(OYW)
2009年の世界経済フォーラム、通称「ダボス会議」(World Economic Forum、本部:スイス・ジュネーブ)において宣言され、2010年イギリス・首都ロンドン市で開催されてから、年に1度、世界190カ国以上から各国を代表する次世代の若いリーダーたち(18~30歳)が一堂に会する世界最大級のサミットです。世界が直面する地球規模の課題に対し、世界的指導者達の下、次世代リーダーたちが連携して問題を解決するための全世界合同産官学連携の次世代リーダー育成プロジェクトとして、その規模とネットワークを急速に拡大し続けています。
サミット参加者は「OYWアンバサダー」の称号が授けられるとともに、世界中の約15,000人の有能な若者たちと長年にわたる人脈を広げることができます。
OYWカウンセラーとして、ノーベル平和賞受賞者でグラミン銀行創設者のムハマド・ユヌス氏をはじめ、首相・大統領、政府関係者、米・フォーチュン誌が発表する世界の企業ランキング「フォーチュン 500」のリーディングカンパニー、文化・スポーツ界、メディア界、NGO、起業家やアーティストなど、さまざまな分野を代表する世界的指導者や著名人などが支援しています。
ベスファスト会場の様子
(左から)Akramjonovaさん、横井副学長、布さん
OYW公式SNSで取り上げられた本学学生と岡山県高校生代表の若松さん
各国代表とのネットワーキング会場での様子
本件問い合わせ先
国際部留学交流課
TEL:086-251-7037