第42回国連国際平和デー記念国際会議「Peace Bar Festival」に横井副学長・ユネスコチェアホルダーが日本代表として登壇
国連が定めた平和の記念日「国際平和デー」(International Day of Peace:9月21日)を祝う記念行事「Peace Bar Festival 2023」が、9月16~22日に韓国・ソウル市のキョンヒ(慶煕)大学で開催されました。21日に開催された「ポストSDGsにかかる円卓会議(Roundtable)」には、本学の横井篤文副学長(グローバル・エンゲージメント担当)・ユネスコチェアホルダーが日本代表として招待参加しました。
今年のテーマは「Peace and Collapse, Planetary Society at an Inflection Point」(平和か、崩壊か?地球と人類の共存にかかる分岐点にある地球社会)。円卓会議では、国連関係者をはじめとする日中韓の有識者代表が集まり議論されました。キョンヒ大学学長のKim Won-Soo氏(元国連軍縮担当上級代表代行兼国連事務総長特別補佐)が招待した横井副学長、国連NGO連合体議長Liberato C. Bautista氏、中国伝媒大学ナショナル・ソフトパワー・センター長のYao Yao氏、韓国海外開発協力NGO協議会事務総長のDaeshik Jo氏、国連持続可能な開発ソリューション・ネットワーク韓国共同議長のWoo-Kyun Lee氏、韓国国連システム学術評議会代表Dongju Choi氏がプレゼンターやパネリストとして参加。①質的に持続可能な文明のパラダイムシフトを見据えたNGOの役割、②コミュニティ参画型プラットフォームによるSDGsを実践するための連携モデル、そして③SDGsの実践と平和の再定義について議論を展開しました。横井副学長は、平和の倫理と原則を共創するための高等教育の役割とその実践について、本学のグローバル・エンゲージメント戦略及び本学ユネスコチェア「持続可能な開発のための研究と教育」の取り組みから説明しました。
会議では、日中韓でも、気候変動のスピードは私たちの想像や行動のスピードを超越しているという共通の見解があることが認識され、横井副学長からは、「競争から共創へ(Cooperation over Competition)が求められている。その密度も速度も上げていくことが人類に課せられている」そして、「若者を決定権者(stakeholder)として多世代の連帯を高めていくことが必要だ」とのメッセージが発せられました。
○国際平和デー(International Day of Peace)
「国際平和デー」が最初に宣言されたのは1981年。キョンヒ大学設立者であり世界大学総長協会(IAUP)会長だったチョ・ヨンシク博士がコスタリカの首都サン・ホセ市で開かれた「第6回世界大学総長会議総会」で「国際平和デー」制定を促すコスタリカ決議文を提案し、同年に開催された第36回国連総会へコスタリカ政府が提出、採択されました。このことから、同日は「大学が提案した」国際平和デーともいえ、キョンヒ大学は1981年以降、毎年記念行事「Peace Bar Festival」を開催しています。国連は2002年からは毎年9月21日を「国際平和デー」に定め、以後、世界の停戦と非暴力の日として、すべての国と人々に、この日一日は敵対行為を停止するよう働きかけています。