本学は、米国務省により選抜された全米トップクラスの大学生・大学院生が他国の言語と文化を集中的に学ぶ「米国務省重要言語奨学金(CLS)プログラム」の日本唯一の派遣先として2019年度から採択されています。
今年は4年ぶりの対面でのプログラムの実施となり、6月16日から8月8日までの8週間、全米から選抜された25人の大学生・大学院生を受け入れます。
6月16日に実施した開講式では、菅誠治教学担当理事によるビデオメッセージの後、本学関係者及びCLS学生一人ひとりが自己紹介を行いました。続いて、CLSプログラム修了生で、現在、岡山大学地域総合研究センターに在籍しているNatalie Montecinoさん(2020年度参加)と、ハーバード大学大学院に進学したDavid Andersonさん(2019年度参加)から2023年度生に向けて応援のメッセージが送られました。その後、2023年度CLS学生を代表してMatthew Thomas Steinhauerさんから「今まで教科書だけで勉強してきましたが、いよいよリアルジャパンに対面です。ワクワクします。これから想像以上のチャレンジに直面することがあるかもしれませんが、みなさん、そんなチャレンジを通じて自分の可能性を伸ばし、一緒に成長しましょう」とあいさつがありました。最後に、CLSプログラムのインスティチュートディレクターである鈴木孝義国際担当副学長のあいさつで閉会しました。
このCLSプログラムでは、日本語の授業のほか、本学学生がCLS学生のランゲージパートナーとして交流する機会を設けています。また、プログラム期間中は本学の国際学生シェアハウスで、日本人ルームメイトと一緒に生活します。さらに、課外活動として、本学が推進するSDGs(国連の持続可能な開発目標)をテーマに、京山公民館における地域のコミュニティの育成、豊島の産業廃棄物問題、矢掛町の官民協働による歴史ある町づくりについて学び、地域の人々へのインタビュー等を通して持続可能な社会について考え、発表を行います。
●CLSプログラム
国家安全保障や経済発展の観点から重要な役割を果たす、ロシア語や中国語など世界15言語の人材養成を目的に、米国務省が実施しています。国内では2010年に受け入れがスタートし、同プログラムは国際教育・交流を専門とする米非営利団体American Councils for International Education(アメリカン・カウンシルズ)によって運営されています。